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【市況】24日の米国市場ダイジェスト:NYダウは608ドル安、投資家のリスク回避姿勢強まる

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:NYダウは608ドル安、投資家のリスク回避姿勢強まる

米国株式相場は大幅下落。ダウ平均は608.01ドル安の24583.42、ナスダックは329.14ポイント安の7108.40で取引を終了した。米長期金利上昇による影響や世界経済減速への懸念が根強く、大幅下落となった。地区連銀経済報告(ベージュブック)では、多くの地域で緩やかな景気拡大が確認されたものの、関税によるコスト上昇への懸念が示され、引けにかけて下げ幅を拡大した。イタリア予算案や英国の欧州連合(EU)離脱を巡る対立も投資家心理を悪化させた。本日の下落で、S&P500とダウは年初来で下落に転じた。セクター別では、公益事業や家庭用品・パーソナル用品が上昇する一方で半導体・半導体製造装置やメディアが下落した。

通信大手のAT&T(T)や運輸・宅配のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は、決算内容が予想を下振れ下落。半導体のテキサス・インスツルメンツ(TXN)は、低調な業績見通しが嫌気され軟調推移。ホテル運営のヒルトン・ワールドワイド・ホールディングス(HLT)も、決算内容が嫌気され売られた。航空機メーカーのボーイング(BA)は、キャッシュフローの急増や通期見通しの上方修正が好感され上昇した。

マーケット終了後にソフトウェアのマイクロソフト(MSFT)が発表した決算では、売上高、一株利益ともに予想を上振れた。時間外取引で株価は上昇して推移している。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:株安を意識してリスク回避の円買い強まる

24日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円74銭まで上昇後、112円09銭まで反落し、112円19銭で引けた。欧州通貨に対するドル高に連れたドル買いが優勢となったのち、予想を下回った米9月新築住宅販売件数や株安を意識してドル売りに拍車がかかった。リスク回避の円買いも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1379ドルまで下落後、1.1410ドルまで反発し、1.1395ドルで引けた。予想を下回った域内経済指標を受けて、欧州中央銀行(ECB)の緩和策解除の道筋に懐疑的見方が広がりユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は、128円55銭から127円77銭まで下落。ポンド・ドルは、1.2939ドルから1.2867ドルまで下落した。英国離脱の行方への不透明感や政局不安が引き続きポンド売り材料となった。ドル・スイスは、0.9965フランから0.9990フランまで強含んだ。ユーロ安・米ドル高の相場展開を意識してドル買いが優勢となった。


■NY原油:反発で66.82ドル、供給不安くすぶる

NY原油先物12月限は反発(NYMEX原油12月限終値:66.82 ↑0.39)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比+0.39ドルの66.82ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時67.72ドルまで買われた。株安を受けて上げ幅は縮小したものの、米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計によると、ガソリン在庫は大幅に減少していたことが意識されたようだ。原油在庫は予想以上に増加していたが、11月から実施予定の米国の対イラン制裁によってイランの石油輸出は減少するとみられており、供給不安に対する懸念が再浮上し、在庫増加は不自然ではないとの見方が出ている。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 26.19ドル -0.83ドル(-3.07%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.49ドル -1.03ドル(-2.31%)
ゴールドマン・サックス(GS)209.18ドル -9.38ドル(-4.29%)
インテル(INTC) 42.42ドル -2.08ドル(-4.67%)
アップル(AAPL) 215.09ドル -7.64ドル(-3.43%)
アルファベット(GOOG) 1050.71ドル -52.98ドル(-4.80%)
フェイスブック(FB) 146.04ドル -8.35ドル(-5.41%)
キャタピラー(CAT) 112.34ドル -6.64ドル(-5.58%)
アルコア(AA) 34.20ドル -3.12ドル(-8.36%)
ウォルマート(WMT) 97.56ドル -0.24ドル(-0.25%)
スプリント(S) 5.94ドル -0.45ドル(-7.04%)

《SF》

 提供:フィスコ

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