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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

アルコニクス <日足> 「株探」多機能チャートより

■アルコニクス <3036>  1,198円 (-108円、-8.3%)

 東証1部の下落率3位。アルコニックス <3036> が急反落。同社は26日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を2700億円から2440億円(前期比1.6%減)へ、営業利益を70億円から60億円(同18.1%減)へ、純利益を55億円から43億円(同19.4%減)へ下方修正した。銅・アルミなどの非鉄金属商品相場が下落し下期を通じて低調に推移したことや、米中貿易摩擦の影響などで中国市場に関連する取引が急速に冷え込んだことが要因。また、第3四半期にレアメタルなどの取引で発生した滞留債権に対して貸倒引当金を計上したことなども利益を押し下げるとしている。

■関西電力 <9503>  1,670.5円 (-73.5円、-4.2%)

 関西電力 <9503> が大幅反落。同社は26日に22年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表したが、アナリストからは現状維持の目標となっており、「ネガティブ」と評価する見方が出ている。同計画では、経常利益や自己資本比率、ROAでの目標が示されたが、すでに達成済みのものが多く現状維持の内容と受け止められた。また、配当も安定的に実施することにとどまった。同日に中部電力 <9502> が19年3月期の増配を発表したことなどとは対照的とみる声も出ている。

■三菱UFJ <8306>  553.6円 (-8円、-1.4%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> 、三井住友フィナンシャルグループ <8316> などメガバンクが軟調。市場では「27日は配当権利落ちの影響でメガバンクの下げは仕方のない部分もある。前日は米長期債利回りが上昇に転じたが、直近のFRBの姿勢などから金利の先安観は拭えず、長短金利の逆転現象など米国事業における大手金融機関の収益環境はなかなか好転しないとの見方が強いようだ。ただ、それを差し引いても株価は売られ過ぎている感触があり、少し長い目でみればここでの押し目は買い場となっている可能性がある。」(準大手証券ストラテジスト)との声が出ていた。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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