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【経済】天然ゴム市場は上昇に優位性? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


皆さん、こんにちは。フィスコマーケットレポーター三井智映子の気になるレポートです。今日は気になる天然ゴム市場についてのレポートをご紹介します。

上海ゴムが3月下旬から下落しています。松永さんはブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」で、この上海ゴムについて『中国国内での天然ゴムのタッピングが3月下旬から4月にかけて始まること』や『中国全体の天然ゴム在庫が昨年より160~180万トンとなっていることも、上海ゴムの圧迫要因』と分析しています。

ちなみにタッピングとは、ナイフでゴムの木を削り樹液を採取すること。そこから出たラテックスを集めて乾燥させたものが天然ゴムです。

そして、上海ゴムの値動きについて、『3月29日の安値(1万1350元)と1月31日比の安値(1万1236元)による「トリプルボトム」を形成した可能性も高まってきました』と示唆しています。

需給については、世界最大の天然ゴム生産国であるタイの気温が非常に高いことから『天然ゴム生産量が減少している可能性もあります』と分析。『今年は、エルニーニョ現象の影響で、例年よりホット&ドライが強まり、暑季も例年より長期化するとの見通しとなっております』と伝えています。

タイ・バンコクのRSS3現物価格については、先週末に年初来高値まで近づいており、『それに対して東京ゴムRSS3の当限が12円ほど下回っており、先限が7円ほど下回っております』とのことで、東京ゴムRSS3におけるファンドポジションが『先週末時点で1006枚まで減少』、投資家ポジションが『先週末時点で買い越し枚数が1218枚まで少し減少』、当業者の売り越し枚数が『先週末時点で405枚まで減少しており、過去3カ月間で最低の売り越し枚数となりました』と分析。

そして、『それは、「それだけ当業者にとってヘッジ売りしても仕方がない価格水準とタイミング」と考えるべきかもしれません』 と指摘しています。

参考にされてみてください。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の4月22日付「天然ゴム市場」「天然ゴム市場パート2」「天然ゴム市場パート3」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《HH》

 提供:フィスコ

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