市場ニュース

戻る
 

【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、米中協議の前進期待で買い優勢 (11月15日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  23160.53
高値  23340.77(12:30)
安値  23121.59(09:24)
大引け 23303.32(前日比 +161.77 、 +0.70% )

売買高  13億6514万株 (東証1部概算)
売買代金  2兆2269億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、一時190円超の上昇に
 2.14日の米市場はNYダウが1ドル安と小幅安
 3.米クドロー氏による米中協議の前進発言が上昇の契機に
 4.アドテストなど半導体株、決算好調の日本郵政が上昇
 5.経営統合報道で前日急騰のZHDとLINEは反落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは1ドル安と6日ぶりに小反落した。米中通商協議への先行き不透明感が強まり、上値が重い展開なった。決算不調のシスコ・システムズが売られ指数を押し下げた。

 東京市場では、日経平均株価は3日ぶりに反発。米中貿易協議への期待もあり、買いが先行する展開となった。

 15日の東京市場は、小幅高でスタート。朝方は一時マイナス圏に転じる場面もあったが、午前9時30分以降は上昇幅が拡大した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が米中貿易協議の第1段階の合意に関して「取りまとめに近づいている」と発言。これが好感され、為替の円高も一服し日経平均は一時190円を超す上昇となった。ただ、後場にかけては狭い値幅での一進一退が続いた。週末で積極的な売買は手控えられたほか、今晩の米小売売上高や鉱工業生産を確かめたいとの見方から膠着感が強まった。

 個別銘柄では、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>といった半導体関連株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株も値を上げた。決算が良好だった日本郵政<6178>やかんぽ生命保険<7181>が高い。ファーストリテイリング<9983>や武田薬品工業<4502>、リクルートホールディングス<6098>も高い。村田製作所<6981>や太陽誘電<6976>も買われた。
 半面、前日に経営統合報道で急騰したLINE<3938>とZホールディングス<4689>は利益確定売りで急反落。ソフトバンクグループ<9984>が値を下げたほか、ZOZO<3092>も売られた。任天堂<7974>が下落し、資生堂<4911>や日産自動車<7201>が安い。キーエンス<6861>やブリヂストン<5108>も軟調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、電通 <4324> 、ファミマ <8028> 、信越化 <4063> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約54円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、資生堂 <4911> 、スズキ <7269> 、セコム <9735> 、住友不 <8830> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約14円。

 東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は石油石炭製品、鉱業の2業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)水産・農林業、(2)パルプ・紙、(3)海運業、(4)精密機器、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)その他製品、(2)ゴム製品、(3)ガラス土石製品、(4)情報・通信業、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△技研HD <1443> [東証2]
 上期経常は一転2.9倍増益で上振れ着地。
△オープンH <3288>
 今期経常は15%増で8期連続最高益、実質増配へ。
△BEENOS <3328>
 メルカリ <4385> [東証M]の海外販路拡大で提携。
△エムアップ <3661>
 上期経常が98%増益で着地・7-9月期も2.1倍増益。
△チエル <3933> [JQ]
 上期経常が黒字浮上で着地。
△関電化 <4047>
 今期経常を28%上方修正。
△ライドオンE <6082>
 今期経常を34%上方修正・4期ぶり最高益更新へ。
△レアジョブ <6096> [東証M]
 今期の経常最高益予想を40%上乗せ、株式分割も発表。
△三桜工 <6584>
 今期経常を2倍上方修正、配当も9円増額。
△プレミアG <7199>
 上期大幅増益と60万株を上限とする自社株買いを発表。

▼ペッパー <3053>
 今期最終を一転赤字に下方修正、配当も15円減額。
▼要興業 <6566> [東証2]
 今期経常を17%下方修正、配当も2円減額。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)三桜工 <6584> 、(2)プレミアG <7199> 、(3)オプティム <3694> 、(4)LINK&M <2170> 、(5)オルトP <3672> 、(6)ネクシィーズ <4346> 、(7)ライドオンE <6082> 、(8)関電化 <4047> 、(9)筑波銀 <8338> 、(10)オープンH <3288> 。
 値下がり率上位10傑は(1)スプリックス <7030> 、(2)リブセンス <6054> 、(3)ペッパー <3053> 、(4)gumi <3903> 、(5)ワイエイシイ <6298> 、(6)奥村組 <1833> 、(7)スカラ <4845> 、(8)クニミネ <5388> 、(9)長大 <9624> 、(10)ZHD <4689> 。

【大引け】

 日経平均は前日比161.77円(0.70%)高の2万3303.32円。TOPIXは前日比12.27(0.73%)高の1696.67。出来高は概算で13億6514万株。東証1部の値上がり銘柄数は1711、値下がり銘柄数は370となった。日経ジャスダック平均は3557.57円(11.50円高)。

[2019年11月15日]

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均