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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):東エレク、良品計画、テラ

東エレク <日足> 「株探」多機能チャートより
■みらかホールディングス <4544>  2,597円  +28 円 (+1.1%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が4日続伸。2日の取引終了後、子会社エスアールエルが新型コロナウイルスのPCR検査法における検体種別に唾液を追加し、医療機関からの受託を開始したと発表しており、これが好感された。これまでPCR検査では、鼻咽頭ぬぐい液を検体として用いてきたが、2日から唾液を用いた検査が保険適用されたことに伴い検体種別を拡大することになったという。唾液を用いたPCR検査は、検体採取時における医療従事者の感染リスクが低く、また検体採取における患者の負担も軽減されることから、PCR検査の普及に貢献することが期待されている。

■東京エレクトロン <8035>  22,905円  +230 円 (+1.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>が一時600円近い上昇をみせたほか、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連株が総じて高い。前日の米国株市場では経済底入れ期待を背景に半導体セクターなどが買われ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が2%超の上昇をみせた。東京市場でもこの流れを引き継いで同関連株を買い戻す動きが強まった。なお、レーザーテックは実質上場来高値を更新した。

■良品計画 <7453>  1,647円  -21 円 (-1.3%)  本日終値
 良品計画<7453>は前日比プラスでスタートしたものの、すぐにマイナス圏に転じる展開を強いられた。2日取引終了後に発表した5月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比46.3%減と3カ月連続で前年割れとなったことが嫌気されたようだ。新型コロナウイルス感染拡大による店舗閉鎖の影響を受け、店舗での客数が大幅に落ち込んだ。一方、オンラインストアの販売は好調に推移したという。なお、全店売上高は同29.6%減だった。

■東京ドーム <9681>  911円  -10 円 (-1.1%)  本日終値
 東京ドーム<9681>が安い。プロ野球読売ジャイアンツがこの日、東京ドームで午後2時から予定されていた埼玉西武ライオンズとの練習試合を中止すると発表しており、今後の影響を警戒した売りが出たようだ。朝日新聞デジタルでは、「関係者によると、選手2人が新型コロナウイルスの検査で陽性と判定されたとみられる」と報じている。

■エービーシー・マート <2670>  6,590円  -50 円 (-0.8%)  本日終値
 エービーシー・マート<2670>が反落。2日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高が前年同月比4.2%減となった。前年に比べて祝日が2日少ない曜日並びだたことに加えて、ゴールデンウイーク中の臨時休業の店舗が570店舗に及んだことなどが響いたが、ゴールデンウイーク後は営業を再開する店舗が徐々に増え、郊外店の売り上げは堅調に推した。また、オンラインストアはゴールデンウイークセールが好調だったことから大きく伸長したという。2日に月次動向を発表した銘柄のなかには、既存店売上高が減収となったにもかかわらず、4月に比べて減少率が縮小したことやアク抜け感から買いが優勢となる銘柄も見られる。ただ同社株は、4月5日安値4525円を付けて以降に反転し、5月に入ってからは順調は上昇基調にあっただけに、既存店売上高のマイナスが売り材料となったようだ。

■シャノン <3976>  2,060円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 シャノン<3976>はストップ高。2日の取引終了後、ブイキューブ<3681>と企業の効率的なオンラインセミナー開催を援するサービス連携を、同日から提供開始すると発表した。シャノンが提供するセミナー管理システム「SHANON MARKETING PLATFORM」とブイキューブが提供するオンラインセミナーサービス「V-CUBE セミナー」を組み合わせ、オンラインセミナー開催準備からライブ配信、終了後の参加者フォローまで連の業務効率化を援するサービス連携を実現するという。

■テラ <2191>  1,214円  +201 円 (+19.8%)  本日終値
 テラ<2191>が急騰。同社が参画している国際新型コロナウイルス細胞治療研究会のホームページで3日、「6月8日、重大プロジェクト発表」と掲載しており、思惑的な買いが入ったもよう。同社は、新型コロナウイルスに対する幹細胞治療の臨床試験を行っており、治験の進捗なども注目されている。

■グロバルLM <3486>  698円  +97 円 (+16.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位
 グローバル・リンク・マネジメント<3486>が急伸して一時ストップ高の701円に買われた。2日の取引終了後、不動産ファンド事業とアセットマネジメント事業に参入すると発表しており、これが好感された。日本の不動産関連資産を主な投資対象とする独立系投資運用グループであるスターアジアグループと合弁アセットマネジメント会社「SAGLアドバイザーズ」(仮称)を9月に設立し、ファンドを組成する予定。なお、20年12月期業績への影響は軽微としている。

■インパクト <6067>  2,048円  +262 円 (+14.7%)  本日終値
 インパクトホールディングス<6067>が4連騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みで、同社が攻勢をかけていると報じられており、「デジタルサイネージ(電子看板)を使い、無人で商品を紹介できたり店内の混雑状況を予測したりする事業の引き合いが急増。小売店の密集を避けるニューノーマル(新常態)に対応した販売促進手法として普及しそうだ」と報じられたことが好材料視された。記事によると、子会社impactTVの通信機能を内蔵し、オンラインで映像を更新できる端末が伸びており、端末にUSBメモリーを差し込んで更新する作業が不要になり、店内にいる人員を減らせるため、2月ごろから需要が急増しているという。また、19年には約20万台のデジタルサイネージを出荷したが、23年には40万台を見込むとあることから、中期成長への貢献が期待されている。

■キャリア <6198>  363円  +45 円 (+14.2%)  本日終値
 キャリア<6198>が急伸。2日の取引終了後、東京大学と共同研究を開始したと発表したことが好感された。今回行う共同研究は、シニアの生活習慣や行動特性データ、介護記録などのデータを用いて、生活習慣や働き方、運動、社会活動などが脳や体に与える影響を測り、健康寿命延伸の可能性を研究することが目的。これらのデータを用いて、より良い働き方の提案と新たなシニア向けサービスの開発を目指すとしている。なお、20年9月期業績への影響は軽微としている。

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