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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

トーセイ <日足> 「株探」多機能チャートより

■トーセイ <8923>  913円 (-245円、-21.2%)

 東証1部の下落率トップ。トーセイ <8923> が急反落。6日の取引終了後、20年11月期の連結業績予想について、売上高を803億5400万円から648億9700万円(前期比6.9%増)へ、営業利益を137億3700万円から46億8000万円(同63.1%減)へ、純利益を88億800万円から24億1100万円(同71.5%減)へ下方修正したことが嫌気された。新型コロナウイルス感染症が長期化するなか、これまでは旺盛だった投資家の不動産投資意欲に慎重姿勢が強まっており、一部の金融機関においても融資に対する審査姿勢に変化が見られており、これを受けて、下期の不動産流動化事業および不動産開発事業の一部販売予定物件の販売時期を翌期以降にすることが要因としている。また、ホテル施設を中心に予想販売価額が予想原価を下回ったことから、棚卸資産評価損を売上原価に計上することも響くとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(19年12月-20年5月)決算は、売上高450億5000万円(前年同期比30.8%増)、営業利益21億7000万円(同72.7%減)、純利益11億4700万円(同78.1%減)だった。

■日本KFC <9873>  2,785円 (-275円、-9.0%)

 日本KFCホールディングス <9873> [東証2]が急反落。7日発表した6月度の月次情報で、ケンタッキーフライドチキンの既存店売上高が前年同月比1.0%減となり、19ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同6.8%増と上昇したものの、客数が同7.3%減となったことが響いた。

■青山商 <8219>  680円 (-45円、-6.2%)

 東証1部の下落率7位。青山商事 <8219> が大幅反落。7日午前10時30分ごろに発表した6月度の月次売上高(速報)で、ビジネスウェアの既存店売上高が前年同月比34.8%減となったことが嫌気された。客数は5月の同42.5%減から同6.1%減に改善したものの、スーツなどが低調で客単価が同30.6%減となったことが響いた。

■フジ <8278>  1,820円 (-94円、-4.9%)

 フジ <8278> が大幅反落。6日の取引終了後に発表した第1四半期(3-5月)連結決算が、売上高734億1100万円(前年同期比6.5%減)、営業利益6億8400万円(同66.1%減)、純利益3億4400万円(同76.8%減)と大幅減益となったことが嫌気された。中核事業と位置づけるスーパーマーケット事業は内食需要の高まりに対応したことで堅調に推移したものの、コロナ禍を受けた需要減に直面する業種の大幅な減収や大型ショッピングセンターの客数減などが響いた。なお、21年2月期通期業績予想は、売上高3150億円(前期比0.5%増)、営業利益41億円(同36.9%減)、純利益29億円(同44.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■日本空港ビル <9706>  4,515円 (-105円、-2.3%)

 日本空港ビルデング <9706> が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で、投資判断を「ホールド」から「セル」とし、目標株価を5200円から3350円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、新型コロナの影響により、羽田空港の旅客数増加による利益成長のストーリーが後退しているとして、営業利益予想を21年3月期220億円の黒字から350億円の赤字へ、22年3月期を260億円の黒字から5億円の黒字に下方修正。今後、21年3月期の四半期決算やガイダンス発表などを受け、株価は22年3月期以降の業績回復の鈍さを織り込むと予想している。

■マクドナルド <2702>  5,690円 (-130円、-2.2%)

 日本マクドナルドホールディングス <2702> [JQ]が反落。6日の取引終了後に発表した6月度の月次IRニュースで、既存店売上高が前年同月比3.2%減と3ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。「新しい生活様式」に対応するためにソーシャルディスタンスを確保できるよう店内客席を削減したことで客数が同19.4%減となったことや、前年と比較して土日が2日少なかったことなどが影響した。

※7日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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