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【市況】株価指数先物【昼のコメント】半導体株の一角が堅調も、NTショートによるスプレッド狙い


 日経225先物は11時30分時点、前日比10円高の2万2770円(+0.04%)前後で推移している。米国市場は下落したが、台湾積体電路製造(TSMC)による設備投資計画の引き上げが伝わる中、半導体株の一角が指数を押し上げる形となった。寄り付きは2万2790円とシカゴ先物清算値(2万2735円)を上回って始まった。現物の寄り付き後は一時2万2830円まで上昇する場面もみられている。

 東京エレクトロン <8035> が買い先行後に上げ幅を縮めていることもあり、前場半ばには2万2690円と下げに転じたが、その後は中国市場の底堅い値動きもあり、2万2750円を挟んでこう着が続いている。

 前引けの TOPIXは0.05%の上昇であり、日銀のETF買い入れはないだろう。狭いレンジでのこう着が続いていることもあり、仕掛け的な商いも出しづらいとみられる。前場半ばに一時2万2700円を下回る場面もあったが、さらに下値を売り込む流れにはならず、これまでのレンジ上限だった2万2700円処がサポートとして意識されている。後場は都内の新型コロナウイルス感染者数の報道などを材料に短期的に仕掛けてくる場面もありそうだが、サポート水準では押し目狙いとなろう。

 半導体株の一角やソフトバンクグループ <9984> が堅調に推移しており、グロース株への物色が意識されやすい。しかし、NT倍率(先物中心限月)で5日移動平均線を超えられずにいるため、引き続き調整トレンドは継続。日経225先物売り、TOPIX先物買いによるNTショートによるスプレッド狙いとなりそうである。

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