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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイモバイル、メディシノバ、アドソル日進

アイモバイル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アイモバイル <6535>  1,302円  +65 円 (+5.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 アイモバイル<6535>が大幅続伸。東海東京調査センターは23日、同社株のレーティングは「アウトパフォーム」を継続するとともに、目標株価を970円から1480円に引き上げた。同社はインターネット関連サービスを手掛けており、14年に開始したふるさと納税事業が急成長している。20年7月期決算は営業減益となったが、ふるさと納税事業の寄附受付件数は成長が加速。21年7月期の営業利益は25億円が計画されているが、同証券は27億2100万円(前期比21.1%増)を予想している。(1)ふるさと納税事業の寄附受付件数増加に伴う増収効果(2)不採算事業の整理完了に伴うコスト削減効果――が寄与すると指摘。同社が運営するふるさと納税サイト「ふるなび」は順調なスタートを切ったとみている。22年7月期の同利益は32億円への増益を見込んでいる。

■メディシノバ・インク <4875>  615円  +30 円 (+5.1%)  本日終値
 メディシノバ・インク<4875>が急反発。23日の取引終了後、バイオコモ(三重県菰野町)、三重大学と共同で実施する新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対するワクチン開発の経過に関する発表を行っており、これが材料視されたようだ。ワクチン開発においてマウスを用いた動物試験を経鼻投与で実施し、S1タンパクに対する血清IgG抗体及び鼻腔粘膜におけるIgA抗体の産生を確認したという。血清中のSARS-CoV-2のS1に対する血清抗体の誘導に加えて、鼻腔粘膜でS1に対する高い粘膜抗体が確認された今回の結果は、BC-PIV/SARS-CoV-2の経鼻投与型ワクチンの開発をサポートするものと考えられるとしている。

■アドソル日進 <3837>  2,689円  +93 円 (+3.6%)  本日終値
 アドソル日進<3837>が大幅反発。23日の取引終了後、21年3月期上期(4~9月)の連結経常利益を従来予想の5億8500万円から6億9000万円へ上方修正すると発表したことが好材料視された。売上高は新型コロナウイルス禍で一部開発案件での遅延・延期やテレワーク移行に伴う一時的な生産性低下の影響が懸念されていたが、社会インフラ事業のエネルギー分野(電力・ガス)を中心にほぼ計画通りに推移している。また、オンラインツールの活用で移動コストが減少することなども利益押し上げ要因になる。なお、通期の経常利益は従来予想の12億4400万円を据え置いた。

■フュートレック <2468>  441円  +13 円 (+3.0%)  本日終値
 フュートレック<2468>が4連騰。23日の取引終了後、ロゼッタ<6182>とカスタム音声認識の開発で業務提携すると発表しており、これを好感する買いが入った。ロゼッタはAI音声翻訳機能付きのウエアラブルデバイスを建設業や医療機関などに展開しているが、より実践的に企業ごとのカスタマイズが対応できる音声認識エンジンの開発、及び専門ノウハウを持つ企業との協業を模索してきた。こうしたなか、音声認識分野で用途に応じた音声認識モデルのカスタマイズで実績のある同社と共同で、各現場のユースケースの実践に通用するカスタム音声認識エンジンの開発を行うことになったという。

■岡本硝子 <7746>  207円  +4 円 (+2.0%)  本日終値
 岡本硝子<7746>が3日続伸。同社は23日、5G部品材料向けガラス材料のサンプル出荷を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。サンプル出荷を開始したのは、携帯電話に使われる800メガヘルツ帯域から車載レーダーに使用される76ギガヘルツ帯域で、低誘導率と低誘電損失となるLTCC(低温同時焼成セラミックス)基板用のガラス材料。当面は5G部品材料向けの早期受注、本格販売に注力し、将来的には車載レーダーなど幅広いミリ波向け用途の開拓を進めるとしている。

■ビットワングループ <2338>  552円  +8 円 (+1.5%)  本日終値
 ビットワングループ<2338>が反発。23日の取引終了後、香港で人工知能(AI)技術を用いた非鉄金属の商取引のマッチングを行う新事業を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。新事業は主に中国・香港の製造メーカーが海外から銅カソードなどの非鉄金属の輸入を行うにあたり、将来的にAI技術を用いたオンラインプラットフォームを用いて、顧客と非鉄金属の売り手のマッチングを行うもの。同社が目指す5G・AI等事業開始のための布石となるものとし、業績の早期回復に資する事業として注力する構えにある。

■リンクバル <6046>  381円  +4 円 (+1.1%)  本日終値
 リンクバル <6046> が高い。東京証券取引所が23日、同社株を24日付で貸借銘柄に選定すると発表。これを受けて、株式流動性の向上による売買の活性化への期待から買いが入ったようだ。なお、日本証券金融も同日約定分から貸借銘柄に追加している。

■稲葉製作所 <3421>  1,379円  +7 円 (+0.5%)  本日終値
 稲葉製作所<3421>は6日続伸。23日取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の7.35%にあたる130万株または17億8360万円を上限に、24日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められたようだ。

■ミツバ <7280>  362円  -28 円 (-7.2%)  本日終値
 ミツバ<7280>は大幅安で5日続落。23日の取引終了後に発表した21年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高407億9500万円(前年同期比48.2%減)、最終損益54億5900万円の赤字(前年同期は2億1400万円の赤字)となり、これが嫌気された。新型コロナウイルス感染症の拡大で自動車産業が大きな打撃を受けるなか、主力である輸送用機器関連事業の売上高が半減したことが響いた。中国広州市で発生した集中豪雨に伴う浸水被害により、11億8900万円の特別損失を計上したことも赤字幅を広げる要因となった。なお、21年3月期通期の業績見通しと配当予想は引き続き未定としている。

●ストップ高銘柄
 鈴与シンワート <9360>  2,510円  +500 円 (+24.9%) ストップ高   本日終値
 ログリー <6579>  8,820円  +1,500 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 アクアライン <6173>  882円  +150 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 ピースリー <6696>  970円  +150 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 リビン・テクノロジーズ <4445>  4,940円  +700 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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