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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】米大統領候補によるTV討論会を受けた米株先物の反応を見極め


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23430 -90 (-0.38%)
TOPIX先物 1649.0 -10.0 (-0.60%)
シカゴ先物 23450 -70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 29日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。9月の消費者信頼感指数が101.8とコンセンサス(90程度)を上回ったことが材料視される場面もみられたが、ニューヨーク市で新型コロナウイルスの陽性率が3%を超えるなど、コロナ感染拡大に対する警戒感から弱含む展開に。さらに大統領候補者によるテレビ討論会を控えていることも積極的な売買を手控えさせた。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比70円安の2万3450円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円安の2万3470円で始まり、開始直後に2万3400円まで下げる場面もみられた。その後、2万3530円まで切り返したものの、米国市場の取引時間中はこう着感の強い相場展開となり、概ね2万3420円から2万3480円辺りでのレンジ推移となり、2万3430円で取引を終えている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好で、やや売り優勢で始まることになりそうだ。もっとも、昨日の上昇では配当再投資に伴う買いのほか、日銀のETF買い入れによる需給要因が影響していたため、反動安といったところであろう。本日は月末のドレッシング買いなども期待されやすく、下値の堅さが意識されやすい。また、ニューヨーク市で新型コロナウイルスの陽性率が上昇していることについても、昨日の段階で伝わっていることもあり、織り込み済みといえよう。

 ただし、米大統領候補によるテレビ討論会を受けてグローベックスの米株先物が反応をみせてくると考えられるため、東京市場がこれに過剰な動きを示す可能性はある。短期筋の仕掛け的な売買も出やすいと考えられるため、米先物の動向は注視しておきたい。なお、日経225先物は需給要因の影響とは言え、これまでの保ち合いレンジの上限を捉えてきている。権利行使価格の2万3375円と2万3500円辺りでの狭いレンジを想定。まずは2万3375円辺りでの底堅さを見極めたい。

 なお、方向性としては2万3375円処での底堅さを見極め、2万3500円と2万4000円によるレンジに移行する展開を意識しておきたいところであり、NTロングに切り替えるスタンスとなる。

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