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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】権利行使価格2万3375円辺りでの攻防、NTロングでのスプレッド狙いは継続


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 23390 -90 (-0.38%)
TOPIX先物 1611.5 -7.0 (-0.43%)
シカゴ先物 23410 -70
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックが下落。米国で新型コロナウイルスの新規感染者数が前週末に過去最多を更新したほか、追加経済対策の交渉が行き詰まりをみせていること、さらに原油相場の下落などが嫌気された。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比70円安の2万3410円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比50円高の2万3430円で始まり、その後2万3480円と日中日変わらず水準まで戻し、米国市場の開始直後までは2万3440円から2万3480円辺りでの推移が続いた。しかし、米国市場の取引終了にかけての弱い値動きを受けて下げ幅を広げており、一時2万3350円まで下落。その後はやや下げ幅を縮め2万3390円で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から売り先行の相場展開となり、権利行使価格2万3375円辺りでの攻防となりそうだ。NYダウは支持線として意識されていた25日移動平均線を明確に下放れ、ナスダックは25日移動平均線水準での攻防をみせている。日経225先物についても25日移動平均線での攻防となるなか、権利行使価格2万3375円レベルでの底堅さをみせられるかが注目される。

 NYダウの600ドルを超える下落はネガティブではあるが、新型コロナウイルスの感染拡大や追加経済対策を巡る不透明感、原油先物相場の下落影響などは昨日の段階で認識されているため、短期筋のショートの動きは意識されるものの過剰な反応は限られよう。積極的なポジションは取りづらく、狭いレンジ内での短期的な売買が中心であったため、引き続きスプレッド狙いのスタンスは継続となる。

 また、NT倍率は先物中心限月では14.50で終えているが、一時14.53まで上昇している。朝方は指数寄与度の大きい値がさ株の下落影響が想定されるためNTは低下しそうだが、NT倍率は14.50を固めてきており、上昇傾向は続いている。NTロング(日経225先物買い、TOPIX先物売り)のスタンスは意識しておきたい。

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