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【特集】個人投資家・有限亭玉介:大統領選後は株高?業績好調な株と思惑株を狙う【FISCOソーシャルレポーター】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2020年11月2日15時に執筆

世界中の投資家が注目していた11月3日の大統領選挙の投票日が過ぎました。トランプ大統領は郵便投票の集計に関して違法を主張し訴訟を起こしていますが、市場では「明確に違法という事実関係を証明するのは難しく、選挙結果に大きな影響は及ぼさないだろう」との声も聞かれ、一先ずはイベント通過に伴うあく抜け感から世界の株式市場はポジティブに反応しています。

しかし、不安材料を一つ消化したかと思えば、欧米の新型コロナ終息の先行きが不透明です。そんななか、ハワイが検査基準をクリアした日本人観光客を隔離措置なしで受け入れるなど、状況が改善している地域もあるようですなぁ。

改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

大統領選前に新型コロナの再拡大により日本の新興株は軟調にはなったものの、半面、日経平均の底堅さが目立った結果となりました。多くのアナリストが予想しているように、大統領選後の日本の相場は上向く可能性があるのでは…と、現時点ではあたくし自身も見ています。(※11月2日15時現在)

もちろん実感しているように、実体経済は新型コロナで悪影響が出ていると言えます。しかし、新型コロナ対策として金融緩和や財政出動が世界各国で行われており、市場には大量のマネーが溢れている状況ではあります。日経平均の底堅さは、そのマネーが米国より一足早く新政権となった日本の株式市場に流入した理由もあるのではないでしょうか。

アベノミクスからの大規模な量的緩和を継承する意向の菅総理ですが、デフレ脱却の目に見える成果が出るまでは方針を変えるつもりはないでしょうし、米国のFRBも積極的な財政支出を行う見方が強いようです。

今年始めからのコロナ禍で明らかになったのは、株式市場ではその被害が業種によって二極化しているということですねぇ。未だにコロナ禍以前の株価に戻らない銘柄もありますが、ITやDX関連は日本政府のデジタルガバメント政策の思惑で買われていますし、ネット広告や漫画・ゲーム等の好決算企業が多いのは、背景にある巣ごもり消費による面もあるでしょう。

好決算であったアカツキ<3932 >もゲーム「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」が相変わらず好調なようですねぇ。昨年12月に上場したクラウドファンディングのプラットフォーム「Makuake」を手掛けるマクアケ<4479>は、テレビ広告を打ち出して大幅に認知度を向上させたようです。巣ごもりでの広告効果もあってか、今年3月に当記事で紹介後からは上値を追う展開となっています。

また、菅総理が新たな構造改革を打ち出す度に株式市場は敏感に反応していますが、不妊治療の保険適用関連として思惑があるカラダノート<4014>は直近IPOの中でも注目されて物色されたもようです。新興市場の温度を見る上でも、政策の動向と株価が連動するかは注視しておきたいですな。

新型コロナの長期化で医療分野への知識や関心が高まっているでしょうし、在宅勤務が増えた事による健康管理など、幅広いサービスが拡充していくのでは…と、あたくしは遠隔医療やビックデータ、AIなど、医療にまつわるテーマへの監視も強めておりますよ。景気の割に日経平均も悲観するほど悪い水準ではないですが、今後の相場に対して強気でいくならば、新型コロナの影響を逆手に取るような企業に投機マネーが集まりやすい傾向は続く可能性もあるとみております。

ひとまず米国の大統領選という大きなイベントを通過しつつある足元において気にしておきたいのは、菅総理が世界各国と友好的な関係を築けるか、ということですな。新型コロナで分断された実体経済の損失を取り戻すには、各国指導者の連帯意識が重要であり、それによって早期回復が実現するか否か…未来は変わっていくはずです。


さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず

《HH》

 提供:フィスコ

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