ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (31)「循環スイングトレード」で、株式市場のトレンドをつかもう【市場マップ】

特集
2020年11月6日 10時00分

地合いの波にチャートを使って乗り続けよう

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆物色の特性を知ることでリスクは避けられる

個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

世界中の注目を集める4年に一度の米国の大統領選挙。トランプ大統領とバイデン候補による接戦が繰り広げられる中、鍵を握るとされる郵便投票の存在もクローズアップされて次の大統領がすんなりと決まるのかが危ぶまれる状況になってきました(本稿執筆現在)。4年前の大統領選挙では、トランプ氏が予想を覆して勝利しそうと伝わると、株式市場は動揺し、開票当日の日経平均株価は一時1000円超も下落するなど、多くの個人投資家が右往左往させられたことはまだ記憶に新しいことです。今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて従来とは異なる選挙戦になっていますから、どのような結果になるのかとても気になるところですね。

大統領選挙の動向を見極めたいと考える投資家が多かったためでしょうか。大統領選挙を前に米国の株式市場ではリスク回避のポジション調整の売りが優勢となっていましたが、大統領選挙が混沌とすればするほど、追加経済対策への期待から株価は上昇しています。日本の株式市場はというと、日銀によるETF買い入れが期待できる値嵩株は比較的に堅調に推移していますが、個人投資家が主戦場とする新興市場は久しぶりに調整を強いられました。

一般的に、株式市場の地合いを判断する際には、日経平均株価や東証マザーズ指数といった指数の動きを参考にする人が多いことでしょう。ただ、指数の動きをみるだけでは判断を誤ることもあります。たとえば、日経平均株価が上昇しているからと、期待して自分の持ち株をみてみると、逆に下げている銘柄が多かったといった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

株式市場では、物色される銘柄が日々入れ替わり、値上がりする銘柄もあれば、値下がりする銘柄もあります。地合いが良い時は、どの銘柄を買ってもだいたい儲かりますから、特に物色の流れについて意識せずに済むかもしれません。しかし、時には上に述べたように指数の動き通りにはいかないこともあります。物色される銘柄の特性やセクターなどを意識することができるようになれば、無駄にポジションを構築することもなくなり、損失を被る事態を少なくできるかもしれません。

そこで今回は、どのような市場で、どのような業種が買われているのか、反対に売られているのかを、株探で分析するための方法を解説していきます。

いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから右端にある「市場マップ」を選んでクリックします(図1)。表示された「市場マップ」のページでは、「株価動向分布」「バリュー分布」「業績・財務分布」「情報配信分布」のカテゴリーに分けて、株式市場の全体地合いを分析しています。今回は「株価動向分布」をみていきましょう(図2)。

図1 グローバルナビから「市場マップ」にアクセス

【タイトル】

図2 市場マップの4つのカテゴリ

【タイトル】

次ページ:業種や市場の動向を視覚化する市場マップ

<     >

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.