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【特集】ゼロから始める「株探」の歩き方 ― (31)「循環スイングトレード」で、株式市場のトレンドをつかもう【市場マップ】

地合いの波にチャートを使って乗り続けよう
横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

◆物色の特性を知ることでリスクは避けられる

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 世界中の注目を集める4年に一度の米国の大統領選挙。トランプ大統領とバイデン候補による接戦が繰り広げられる中、鍵を握るとされる郵便投票の存在もクローズアップされて次の大統領がすんなりと決まるのかが危ぶまれる状況になってきました(本稿執筆現在)。4年前の大統領選挙では、トランプ氏が予想を覆して勝利しそうと伝わると、株式市場は動揺し、開票当日の日経平均株価は一時1000円超も下落するなど、多くの個人投資家が右往左往させられたことはまだ記憶に新しいことです。今年は新型コロナウイルス感染症の影響を受けて従来とは異なる選挙戦になっていますから、どのような結果になるのかとても気になるところですね。

 大統領選挙の動向を見極めたいと考える投資家が多かったためでしょうか。大統領選挙を前に米国の株式市場ではリスク回避のポジション調整の売りが優勢となっていましたが、大統領選挙が混沌とすればするほど、追加経済対策への期待から株価は上昇しています。日本の株式市場はというと、日銀によるETF買い入れが期待できる値嵩株は比較的に堅調に推移していますが、個人投資家が主戦場とする新興市場は久しぶりに調整を強いられました。

 一般的に、株式市場の地合いを判断する際には、日経平均株価や東証マザーズ指数といった指数の動きを参考にする人が多いことでしょう。ただ、指数の動きをみるだけでは判断を誤ることもあります。たとえば、日経平均株価が上昇しているからと、期待して自分の持ち株をみてみると、逆に下げている銘柄が多かったといった経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

 株式市場では、物色される銘柄が日々入れ替わり、値上がりする銘柄もあれば、値下がりする銘柄もあります。地合いが良い時は、どの銘柄を買ってもだいたい儲かりますから、特に物色の流れについて意識せずに済むかもしれません。しかし、時には上に述べたように指数の動き通りにはいかないこともあります。物色される銘柄の特性やセクターなどを意識することができるようになれば、無駄にポジションを構築することもなくなり、損失を被る事態を少なくできるかもしれません。

 そこで今回は、どのような市場で、どのような業種が買われているのか、反対に売られているのかを、株探で分析するための方法を解説していきます。

 いつものように各ページの上部にあるグローバルナビから右端にある「市場マップ」を選んでクリックします(図1)。表示された「市場マップ」のページでは、「株価動向分布」「バリュー分布」「業績・財務分布」「情報配信分布」のカテゴリーに分けて、株式市場の全体地合いを分析しています。今回は「株価動向分布」をみていきましょう(図2)。


図1 グローバルナビから「市場マップ」にアクセス
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図2 市場マップの4つのカテゴリ
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