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【市況】株価指数先物【寄り前コメント】米株反発を材料視も需給面ではNTショートに向かわせやすい


大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 25590 +50 (+0.19%)
TOPIX先物 1723.5 +3.0 (+0.17%)
シカゴ先物 25600 +60
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場はNYダウ、S&P500、ナスダックの主要株価指数が上昇。国際通貨基金(IMF)と20カ国・地域(G20)が世界経済の腰折れリスクを指摘したほか、新規失業保険申請件数が前週比3万1000件増の74万2000件と5週間ぶりに増加したことが重荷となり、NYダウは2万9200ドル台まで下げる場面がみられた。その後、民主党のシューマー院内総務と共和党のマコネル院内総務が、追加の経済対策法案を巡り協議再開に合意したと伝わると引けにかけて切り返す展開となっている。

 シカゴ先物清算値(12月限)は大阪比60円高の2万5600円だった。日経225先物ナイトセッションは日中比60円高の2万5600円で始まると、新型コロナの感染拡大が嫌気されて2万5410円まで下落。その後はじりじりと戻りをみせ、米国市場の取引時間中は概ね2万5530円から2万5570円辺りで保ち合ったものの、引けにかけての強い流れを受けて一時2万5620円まで上げ幅を広げている。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好からやや買い先行で始まろう。米国市場ではハイテク株の一角が買われており、朝方は日経225型優位の展開になりそうである。ただし、3連休を控えるほか、米ファイザーのワクチン候補の承認期待もあり、直近のNT修正に対する巻き戻しが若干みられる程度であろう。シャープ <6753> の指数構成銘柄への組み入れに伴う需給要因により、月内は日経225型の売り需要、TOPIX型への買い需要が見込まれていることもあり、引き続きNTショートに向かわせそうである。

 また、ADRでは任天堂 <7974> の強い値動きが目立っており、これもTOPIX型をけん引する流れになりそうである。なお、東京都の新規感染者数が伝わるタイミングで売りアルゴが発動しているが、市場へのインパクトは限られている。短期的な過熱感が警戒される中では目先の調整は想定線であり、売り込まれる場面においては短期的な値幅取りを狙った225先物へのロングスタンスとなろう。

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