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【市況】東京株式(大引け)=26円高と小幅続伸、様子見姿勢で方向感に欠ける

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 7日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続伸。朝方は軟調に推移したが、売り一巡後はプラス圏に浮上した。全体的に様子見姿勢が強く、方向感に欠ける展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比26円45銭高の2万9357円82銭。東証1部の売買高概算は11億7404万株。売買代金概算は2兆5446億3300万円となった。値上がり銘柄数は1611と全体の約73%、値下がり銘柄数は505、変わらずは75銘柄だった。

 前日の米株式市場では、NYダウが318ドル高と連日の最高値更新。雇用回復への期待が高まった。ただ、日経平均株価は前日の大幅高の反動もあり、東京市場は上値が重い展開。朝方に一時90円を超える下落となる場面があったが、売り一巡後は下値に買いが流入しプラス圏に浮上した。半導体関連などのハイテク株が堅調な値動きとなった。ただ、今晩には米4月雇用統計が発表されることもあり、積極的な売買は手控えられ一進一退の展開が続いた。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、東京や大阪の緊急事態宣言は延長される見通しとなったことが警戒され、鉄道株や百貨店株などが軟調だった。

 個別銘柄では、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>といった半導体関連のハイテク株が高い。景気敏感株の一角が高く、日本郵船<9101>や商船三井<9104>など海運株、日本製鉄<5401>やジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など鉄鋼株、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>など銀行株が堅調だった。

 半面、任天堂<7974>やソニーグループ<6758>、ソフトバンクグループ<9984>が安く、ファーストリテイリング<9983>やエムスリー<2413>が値を下げた。JR東日本<9020>や東武鉄道<9001>、京成電鉄<9009>など鉄道株が軟調。三越伊勢丹ホールディングス<3099>やJ.フロント リテイリング<3086>が値を下げた。オリエンタルランド<4661>やマネックスグループ<8698>が安い。

出所:MINKABU PRESS

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