話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヒロセ電、アクシアル、任天堂、

注目
2021年5月7日 15時21分

■ヒロセ電機 <6806>  15,410円  -2,230 円 (-12.6%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ヒロセ電機<6806>は急反落。6日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高1380億円(前期比3.3%増)、営業利益265億円(同5.0%減)、純利益190億円(同4.6%減)と減益を見込んでいることが嫌気された。自動車向けや産業用機器向け電子部品需要は引き続き旺盛を見込むものの、償却費の増加などが利益を圧迫する。年間配当は前期比20円増の260円を予定している。また同時に、今後4年間で400億円を上限とする自社株買いを実施することや、配当性向50%(従来は40%)を基本方針とすることを発表したが、新たな株主還元方針を示すことは既に明らかにしていただけに、好材料視する動きは少ないようだ。なお、21年3月期決算は、売上高1335億3800万円(前の期比9.7%増)、営業利益278億8500万円(同37.0%増)、純利益199億1600万円(同30.1%増)だった。

■アクシアル <8255>  4,240円  -235 円 (-5.3%)  本日終値

6日に決算を発表。「今期経常は20%減益へ」が嫌気された。

アクシアル リテイリング <8255> が5月6日大引け後(15:00)に決算を発表。21年3月期の連結経常利益は前の期比29.5%増の125億円に伸びたが、22年3月期は前期比20.4%減の100億円に減る見通しとなった。

⇒⇒アクシアルの詳しい業績推移表を見る

■EduLab <4427>  6,580円  -220 円 (-3.2%)  本日終値

EduLab<4427>が7日続落。6日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(20年10月~21年3月)連結業績について、売上高が45億5000万円から43億1900万円(前年同期比42.3%増)へ、営業利益が1億4000万円から1億500万円(同46.7%減)へ、最終損益が2000万円の黒字から6300万円の赤字(前年同期5000万円の黒字)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気された。テストセンター事業の売上高が第2四半期(1~3月)に入り減少したことに加えて、人員増に伴う人件費の増加や投資有価証券評価損の計上などが響いたとしている。

■任天堂 <7974>  60,410円  -1,200 円 (-2.0%)  本日終値

任天堂<7974>が続落。6日の取引終了後に発表した22年3月期の連結業績予想で、売上高1兆6000億円(前期比9.0%減)、営業利益5000億円(同22.0%減)、純利益3400億円(同29.2%減)と減収減益を見込み、年間配当は前期比790円減の1430円を予定していることが嫌気された。「ニンテンドースイッチ」のハードウェアの販売台数を前期比11.5%減の2550万台と見込むほか、ソフトウェアの販売本数も同17.7%減の1億9000万本と減少する見通しで、発売から5年目を迎える「ニンテンドースイッチ」の減速が響く。なお、想定為替レートは1ドル=105円(前期110円70銭)、1ユーロ=120円(同129円82銭)としている。同時に発表した21年3月期決算は、売上高1兆7589億円(前の期比34.4%増)、営業利益6406億3400万円(同81.8%増)、純利益4803億7600万円(同85.7%増)と過去最高営業利益を更新した。昨年3月に発売した「あつまれ どうぶつの森」が全世界で販売本数2085万本に上るなどヒット作が生まれ、「ニンテンドースイッチ」のハードウェア販売台数が前の期比37.1%増の2883万台となったことが牽引した。

■GMOメディア <6180>  1,970円  +400 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値

GMOメディア<6180>がストップ高に買われた。小型で品薄感が強く急騰性に富んでいることもあり、一気に値幅制限上限を視界に捉える可能性もある。同社はGMOインターネット<9449>傘下でネット広告支援事業を主力展開するが、GMOグループのメディア事業統合により業容拡大が顕著で、足もとの業績も会社側想定を上回って推移している。6日取引終了後に発表した21年12月期第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比9割増となる18億700万円と急拡大、営業損益も9900万円の黒字と前年同期実績の600万円の赤字から脱却した。プログラミング教育、美容医療、ECメディアの各事業ともに新型コロナウイルス感染拡大の影響はほとんどみられない状況にあり、これを好感する形で投資資金が集中した。

■東北化学薬品 <7446>  3,920円  +470 円 (+13.6%)  本日終値

東北化学薬品<7446>が大幅高で新値追い。同社は6日取引終了後に、21年9月期第2四半期累計(20年10月~21年3月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比3.1倍の4億4900万円(従来予想は2億1000万円)となり、通期計画の3億9000万円を超過したことが好感されたようだ。売上高は同19.4%増の182億8900万円(従来予想は157億円)で着地。新型コロナウイルス感染症関連の試薬や機器などの受注が増加したほか、利益面では経費削減効果などが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■GMOリサーチ <3695>  2,050円  +220 円 (+12.0%)  本日終値

6日に決算を発表。「1-3月期(1Q)経常は3倍増益で着地」が好感された。

GMOリサーチ <3695> [東証M] が5月6日大引け後(15:31)に決算を発表。21年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比3.0倍の1.4億円に急拡大し、通期計画の2.6億円に対する進捗率は54.0%に達し、5年平均の26.8%も上回った。

⇒⇒GMOリサーチの詳しい業績推移表を見る

■ケイティケイ <3035>  545円  +51 円 (+10.3%)  本日終値

ケイティケイ<3035>が大幅高で4連騰、一時66円高の560円まで値を飛ばし、ジャスダック市場の値上がり率上位3傑に食い込む人気となった。再生トナーなどOA関連機器のリサイクル商品や情報セキュリティーソフトを販売し、業績はコロナ禍にあっても健闘が目立つ。また、足もとでは緊急事態宣言の発令期限が延長され5月末までに6都府県が対象となるなど、新型コロナウイルス感染拡大への警戒が強まっている。同社は手や指の消毒液や飛沫防止パネルといった環境・衛生商品も扱っており、防疫関連株としての側面で人気化素地を開花させている。

■中央発條 <5992>  1,116円  +103 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

中央発條<5992>が急騰、122円高の1135円に駆け上がり年初来高値を更新。トヨタ自動車<7203>を主要取引先とする自動車ばねメーカーで業界屈指の商品競争力を誇る。米国や中国をはじめとする世界的な自動車販売の急回復を背景に、自動車部品を手掛ける企業群にも追い風が強まっている。同社は22年3月期に営業利益が前期比2.7倍となる34億円予想とV字回復以上の強烈な伸びを見込んでいる。一方、3%近い配当利回りを確保しながら、PBRは0.4倍台と超割安圏に放置されており、にわかに見直し人気が加速している。

■佐藤商事 <8065>  1,096円  +94 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

佐藤商事<8065>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分頃に、21年3月期の連結営業利益が前の期比14.7%減の27億9600万円(従来予想は21億5000万円)になったと発表。商用車及び建産機業界の生産回復が追い風となったほか、経費を削減したことが利益を押し上げた。22年3月期は世界景気が緩やかに回復するとみて、連結営業利益は前期比32.3%増の37億円を見込む。また、年間配当は前期比5円増配の48円とする方針を示した。あわせて、40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.86%)、4億円を上限とする自社株取得枠を設定したことも発表。機動的な資本政策の遂行を可能にするためで、取得期間は5月10日から6月23日までとなっている。

●ストップ高銘柄

グローバルダイニング <7625>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値

シンクレイヤ <1724>  1,023円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

ウォンテッドリー <3991>  3,430円  +500 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

交換できるくん <7695>  7,430円  +1,000 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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