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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ニチリョク、川口化、山王

ニチリョク <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニチリョク <7578>  231円  +50 円 (+27.6%) ストップ高   本日終値
 ニチリョク<7578>がストップ高まで買われた。同社はきょう、大和証券グループ本社<8601>傘下の大和証券と顧客紹介に関して業務提携したと発表しており、これが材料視されたようだ。業務提携は、大和証券が墓地や仏壇の購入、葬儀の施行など墓地関連サービスを希望する顧客を同社に紹介し、紹介料を受け取るほか、同社は墓地希望者に料金割引などの特典をつけて墓地関連サービスを提供するといった内容。この提携によって同社は大和証券から紹介を受けたサービス提供を希望する顧客に対してアプローチすることが可能になり、営業力の強化が図れるとしている。

■川口化学工業 <4361>  1,419円  +300 円 (+26.8%) ストップ高   本日終値
 川口化学工業<4361>がストップ高。前週末28日の取引終了後、21年11月期の連結業績予想について、売上高を71億円から76億5000万円(前期比15.4%増)へ、営業利益を2億5000万円から3億5000万円(同4.4倍)へ、純利益を1億8000万円から2億6000万円(同4.4倍)へ上方修正したことが好感された。主力のゴム薬品部門で、自動車関連産業の半導体不足による減産影響が懸念されたものの、上期時点で大きな影響はなく、流通在庫を手厚くする傾向が見られ順調な受注を獲得したことが要因。また、景気回復傾向が顕著な中国子会社が好調なことや、医療用ゴム用途製品における拡販が維持される見通しであることなども寄与する。

■山王 <3441>  1,410円  +155 円 (+12.4%)  本日終値
 山王<3441>が急騰。30日付の日本経済新聞朝刊で、政府が6月にまとめる成長戦略の原案がわかったとしており、「2030年までに燃料電池車の燃料を補給する水素ステーションを1000基整備する目標を新たに掲げる」と報じられた。現在の6倍に増えることになることから、水素透過膜の技術を持つ同社や、水素ステーション用タンクを開発した中国工業<5974>など水素関連の材料株に買いが向かった。

■セキュアヴェイル <3042>  345円  +29 円 (+9.2%)  本日終値
 セキュアヴェイル<3042>が急伸。前週末28日の取引終了後に24年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、売上高13億5000万円(21年3月期12億円)、営業利益1億3500万円(同3300万円)を目指すとしたことが好感された。引き続き「サービスレベル向上」「顧客満足度の向上による追加契約、契約更新の獲得」「既存パートナーとの連携強化と新規パートナーの獲得」「性能強化による有料課金化」をコア戦略とし、より大きな事業基盤を確立するとしている。

■日本電波工業 <6779>  917円  +64 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本電波工業<6779>が大幅高で5連騰、2017年10月以来約3年7カ月ぶりの900円台に乗せてきた。同社は水晶振動子や水晶発振器などの小型化技術を得意とする水晶製品専業メーカーで、その商品開発力の高さに視線が集まっている。今月25日には従来比10倍の耐振動性能を有する低加速度感度の水晶振動子を開発し、サンプル出荷を開始したことを発表している。これを材料視する買いを呼びこんだが、「株式需給面では外資系経由で同社株の空売り残高の急増が確認されており、その買い戻し圧力も株価の押し上げ要因となっている」(中堅証券ストラテジスト)とみられている。

■アドバンRM <8769>  815円  +51 円 (+6.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 アドバンテッジリスクマネジメント<8769>が大幅高で、年初来高値を更新した。同社は28日取引終了後に、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる24年3月期の連結営業利益目標を16億~22億円(21年3月期実績は7億2600万円)としていることが好感されたようだ。連結売上高目標は90億~110億円(同54億5200万円)。全社重点テーマとして「DXプラットフォームの展開」「BtoBtoE領域への進出」「資本提携・オープンイノベーションの加速」「人財育成強化・健康経営推進」「ITケイパビリティの強化」を掲げている。

■Welby <4438>  1,205円  +65 円 (+5.7%)  本日終値
 Welby<4438>が急反発。同社はきょう、自社のPHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォームと、富士通<6702>グループの富士通Japanが提供する電子カルテシステムを6月1日から連携すると発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、両サービスの機能や取り扱い情報が拡充され、医師は従来の電子カルテ情報と患者自身が所有する医療情報を組み合わせ、診察・診断や療養指導などに利用することができる。なお、今回のシステム連携では、Welbyが提供する「新型コロナワクチン接種前後の症状管理・共有PHRプラットフォーム」も連携対象となっている。

■エルテス <3967>  1,260円  +56 円 (+4.7%)  本日終値
 エルテス<3967>が6日ぶり反発。前週末28日、イベントの安全対策や施設警備コンサルティングなどを手掛ける子会社が、警備を依頼したい顧客と警備会社をオンラインでつなぐプラットフォームサービス「AIK order(アイクオーダー)」を通じてワクチン接種会場向けの警備サービスを提供すると発表しており、これが好感されたようだ。会社側では、同サービスは全国各地に対応しており、短時間での警備手配に大いに貢献できると考えているという。

■Jテック・C <3446>  3,050円  +115 円 (+3.9%)  本日終値
 ジェイテックコーポレーション<3446>が底値圏から急浮上、一時120円高に買われ4月19日以来約1カ月半ぶりに3000円大台回復となった。研究・実験施設向けに高精度X線集光ミラーや自動細胞培養装置などの理化学機器の製造を手掛けており、独自の商品技術を武器にグローバル・ニッチトップ企業として再評価機運が高まっている。業績面では21年6月期は底入れ局面で利益水準としてはまだ低いが、22年6月期は中国に経営資源を集中させたX線ミラーの事業拡大をバネに利益も大きく回復する見通しで、これがトレンド転換の思惑につながった。信用買い残も少なく、株式需給面からも上値が軽い。

■MRT <6034>  1,541円  +48 円 (+3.2%)  本日終値
 MRT<6034>が7連騰。前週末28日の取引終了後、大阪府の新型コロナウイルス陽性患者の自宅療養者に対して、夜間・休日の症状増悪時の相談・往診の対応を行う「自宅療養者緊急相談センター」を受託したと発表したことが好感された。大阪府では、新型コロナウイルスに感染した自宅療養中や入院調整中の患者の増加に対応し、夜間、休日における健康相談やオンライン診療、往診の体制強化を目的に「自宅療養者緊急相談センター」を今年4月下旬から設置している。同社は、医療従事者及び医療機関のネットワークを活用しセンターの体制強化に向けたサポートを行っており、大阪市を皮切りに府内6自治体の対応を順次開始したとしている。

●ストップ高銘柄
 東京ボード工業 <7815>  601円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 ANAP <3189>  502円  +80 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル <3787>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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