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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):新日本科学、レーザーテク、ディスコ

新日本科学 <日足> 「株探」多機能チャートより
■新日本科学 <2395>  1,369円  +192 円 (+16.3%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 新日本科学<2395>が7連騰し連日の年初来高値更新となった。21日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を159億8200万円から174億円(前期比15.2%増)へ、営業利益を25億5000万円から38億円(同50.3%増)へ、純利益を39億円から49億円(同33.8%増)へ上方修正したことが好感された。抗体医薬や核酸医薬、遺伝子治療薬などバイオ医薬品の開発競争が創薬ベンチャーを含めて世界的に激化しており、同社の強みである霊長類(サル)試験の需要が拡大していること受けて、上期に主力の前臨床事業の売上高が計画を上回ったことが要因。また、豊富な受注残高を背景に、試験室が高稼働となり売上高総利益率が改善したことも寄与する。

■シンフォニア <6507>  1,354円  +174 円 (+14.8%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 シンフォニア テクノロジー<6507>が後場急伸。同社は午後1時40分に、22年3月期連結売上高が870億円から940億円(前期比7.7%増)へ、営業利益が35億円から59億円(同20.6%増)へ、純利益が24億円から40億円(同8.8%増)へ、年間配当が25円から35円(前期は35円)へ、当初の見通しを上回りそうだと発表。半導体関連の需要増によって売上高は当初計画を上回る見通しであり、売上増により、営業利益、純利益も当初の予想を上回る見込みとしている。

■ジャフコ グループ <8595>  7,900円  +490 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ジャフコ グループ<8595>は後場に入り急伸。きょう正午ごろ、上限を250万株(発行済み株数の9.6%)、または150億円とする自社株買いを実施すると発表。取得期間は10月25日から22年6月23日まで。あわせて22年3月期上期(4~9月)の決算を発表、売上高は184億3900万円(前年同期比93.1%増)、営業利益は133億1200万円(同4.5倍)で着地した。投資先の新規IPOが4社(国内2社、海外2社)あり、そのなか大型IPOの株式売却によりキャピタルゲインが大幅に増加した。なお、通期見通しは非開示としている。

■レーザーテック <6920>  25,810円  +930 円 (+3.7%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が東証1部売買代金トップで買い優勢となったほか、東京エレクトロン<8035>が2000円を超える上昇、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が一斉に切り返しに転じている。前日の米国株市場ではインテル<INTC>やエヌビディア<NVDA>、ザイリンクス<XLNX>、アドバンストマイクロデバイシズ<AMD>、マイクロンテクノロジー<MU>など半導体関連株が軒並み高く、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反発した。前日はオランダの半導体製造装置大手ASMLホールディング<ASML>が発表した10~12月期売上高予想が市場の期待に届かなかったことが嫌気されたほか、先物主導で日経平均寄与度の高い値がさ株に売り圧力が生じたことから、半導体セクターは下値を試す展開を強いられたが、きょうは米半導体主力株の強い動きを受けて安心感が広がり、値ごろ感からの押し目買いを呼び込み出直り歩調を明示している。

■ニューラルポケット <4056>  2,911円  +105 円 (+3.7%)  本日終値
 ニューラルポケット<4056>は反発。きょう朝方、サイネージ広告事業を展開するフォーカスチャネル(東京都豊島区)の株式を取得し子会社化すると発表。株式譲渡実行日は11月1日の予定。会社側では、21年12月期の連結業績に与える影響は現在精査中としている。あわせて、オフィスビル向けエレベーターサイネージ事業を手掛ける東京(東京都新宿区)と業務提携することも明らかにした。ニューラルが提供する画像解析エッジAIと東京が持つサイネージ広告サービスのノウハウを組み合わせ、高付加価値の屋外広告サービスの展開を目指す。

■NexTone <7094>  3,855円  +130 円 (+3.5%)  本日終値
 NexTone<7094>が反発。同社は21日取引終了後に、22年3月期第2四半期末(9月30日)時点での著作権管理楽曲数が25万181曲(第1四半期末時点は23万6999曲)になったと発表。新譜の楽曲数は2万9078曲(同1万5685曲)となり、話題となった楽曲の契約も順調に拡大しており、これが好感されたようだ。また、音楽配信プラットフォームに向けた音楽・映像コンテンツのディストリビューション業務の取り扱い原盤数は、83万6557原盤(同80万7552原盤)となっている。

■ディスコ <6146>  31,000円  +900 円 (+3.0%)  本日終値
 ディスコ<6146>が3日ぶりに反発。21日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高1160億8200万円(前年同期比39.5%増)、営業利益399億5800万円(同71.1%増)、純利益285億9200万円(同72.2%増)となり、従来予想の営業利益341億円を上回って着地したことが好感された。半導体メーカーの設備投資が引き続き活発なことを受けて、アジア地域を中心に精密加工装置であるダイシングソー、グラインダの出荷が高い水準で推移したことが牽引した。また、顧客の設備稼働率が高水準で推移したことで、消耗品である精密加工ツールの出荷額も引き続き堅調に推移した。なお、中間配当は199円と前年同期に比べて83円の増配となる。第3四半期累計(4~12月)業績予想は、売上高1756億円(前年同期比37.6%増)、営業利益588億円(同60.3%増)、純利益426億円(同66.2%増)を予想している。

■ゼンリン <9474>  1,052円  +23 円 (+2.2%)  本日終値
 ゼンリン<9474>が反発。21日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、売上高が248億円から258億円(前年同期比6.6%増)へ、営業損益が12億円の赤字から4億6000万円の赤字(前年同期14億6000万円の赤字)へ、最終損益が7億円の赤字から8000万円の赤字(同7億2300万円の赤字)へ上振れて着地したようだと発表。企業向けの住宅地図データを活用した受託案件やIoT関連の開発受託が増加したことなどが寄与したという。

■日本道路 <1884>  8,260円  +170 円 (+2.1%)  本日終値
 日本道路<1884>は3日ぶりに反発。午後1時30分ごろ、集計中の22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が24億円から29億円(前年同期比25.7%減)へ、純利益が16億円から21億円(同22.0%減)へ上振れて着地したようだと発表。売上高は計画通りの710億円(同0.8%増)で着地した。建設事業において工事の採算性が向上したことなどが利益を押し上げたという。

■TOTO <5332>  5,730円  +110 円 (+2.0%)  本日終値
 TOTO<5332>が高い。この日、中国メディアが中国不動産大手、恒大集団は23日に期限を迎える米ドル建て債券の約8350万ドルの利払いを実行すると報じた、と伝わった。デフォルト(債務不履行)への懸念はいったん回避される可能性が浮上したことが好感され中国関連株が堅調に推移している。TOTOは海外事業の売り上げの5割を中国が占めているとみられおり、恒大集団の経営不安が台頭するとともに株価は軟調に推移してきた。それだけに、この日は同社株に見直し買いが流入している。

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