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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):山陰合銀、熊谷組、Ine

山陰合銀 <日足> 「株探」多機能チャートより
■山陰合同銀行 <8381>  612円  +40 円 (+7.0%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を25%上方修正、配当も6円増額」が好感された。
 山陰合同銀行 <8381> が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比48.2%増の117億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の26円→32円(前期は18円)に増額修正した。
  ⇒⇒山陰合同銀行の詳しい業績推移表を見る

■熊谷組 <1861>  2,920円  +190 円 (+7.0%)  本日終値
 11日に発表した「3.9%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.9%にあたる180万株(金額で40億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月29日から22年3月31日まで。

■I-ne <4933>  4,850円  +315 円 (+7.0%) 一時ストップ高   本日終値
 I-ne<4933>が後場急騰、一時705円高はストップ高となる5240円まで買われた。きょう午後1時ごろ、21年12月期第3四半期累計(1~9月)の決算を発表。営業利益が22億300万円(前年同期比2.6倍)で着地し、通期計画の20億円を超過したことが好感されたようだ。売上高は209億3200万円(前年同期比29.0%増)だった。主力の「BOTANIST」ブランドの販売が引き続き堅調だったほか、中国や香港を中心に海外での販売拡大にも継続して取り組んだ。なお、通期の売上高280億円(前期比19.8%増)、営業利益20億円(同32.2%増)とする見通しは据え置いている。

■千代田インテグレ <6915>  2,247円  +143 円 (+6.8%)  本日終値
 11日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が2.3倍増益で着地・7-9月期も25%増益」が好感された。
 千代田インテグレ <6915> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。21年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.3倍の23.8億円に急拡大し、通期計画の27億円に対する進捗率は88.3%に達し、4年平均の70.0%も上回った。
  ⇒⇒千代田インテグレの詳しい業績推移表を見る

■石原産業 <4028>  1,352円  +83 円 (+6.5%)  本日終値
 石原産業<4028>は急反発で1300円台に歩を進めた。株価は年初から13週移動平均線をサポートラインに一貫した下値切り上げトレンドを継続している。9月17日に年初来高値1415円をつけた後は調整を入れているが、足もと再浮上の気配を強めている。11日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の63億円から90億円(前期比74%増益)に大幅上方修正しこれが好感された。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画の18円から25円に増額(前期実績は18円)しており、これも株価上昇を後押ししている。農薬が海外を中心に好調なほか、殺菌剤や殺虫剤の販売も拡大し収益に貢献した。また、酸化チタンも国内外で自動車や建築関連を中心に需要を伸ばしている。

■THK <6481>  2,607円  +149 円 (+6.1%)  本日終値
 11日に発表した「3.16%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
 発行済み株式数(自社株を除く)の3.16%にあたる400万株(金額で120億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月12日から22年3月31日まで。また、11月26日付で400万株の自社株を消却する。

■スター精密 <7718>  1,565円  +87 円 (+5.9%)  本日終値
 スター精密<7718>は急反発。11日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を581億円から624億円(前期比36.6%増)へ、営業利益を58億円から72億円(同3.3倍)へ、純利益を45億円から55億円(同3.2倍)へ上方修正したことが好感された。特機事業で小型プリンターのフードデリバリー向け販売が好調なことに加えて、CNC自動旋盤など工作機械も幅広い業種で市況が好調なことなどが要因としている。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高456億4700万円(前年同期比44.3%増)、営業利益53億9300万円(同5.3倍)、純利益42億8600万円(同7.1倍)だった。また、工作機械事業を行う中国子会社の大連工場を増設すると発表しており、これも好材料視された。旺盛な受注に対応することが目的で、約6億5000万円を投じ、生産能力を現状の25%増となる月産300台体制へ増強する。なお、稼働は22年2月を予定している。

■ベルテクス <5290>  3,300円  +170 円 (+5.4%)  本日終値
 11日に決算を発表。「上期経常は72%増益で上振れ着地」が好感された。
 ベルテクスコーポレーション <5290> [東証2] が11月11日大引け後(15:30)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比71.6%増の26.4億円に拡大し、従来予想の22.4億円を上回って着地。
  ⇒⇒ベルテクスの詳しい業績推移表を見る

■スズケン <9987>  3,310円  +170 円 (+5.4%)  本日終値
 11日に決算を発表。「今期経常を37%上方修正」が好感された。
 スズケン <9987> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比45.1%増の88億円に拡大し、従来の53.9%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の117億円→160億円(前期は182億円)に36.8%上方修正し、減益率が36.0%減→12.4%減に縮小する見通しとなった。
  ⇒⇒スズケンの詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「スマートショッピングと資本業務提携」も買い材料。
 スマートショッピングと資本業務提携。

■ヤオコー <8279>  7,100円  +360 円 (+5.3%)  本日終値
 11日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・7-9月期も21%増益」が好感された。
 ヤオコー <8279> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。22年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.0%増の170億円に伸び、通期計画の218億円に対する進捗率は78.0%に達し、5年平均の61.5%も上回った。
  ⇒⇒ヤオコーの詳しい業績推移表を見る

■シライ電子工業 <6658>  362円  +80 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 シライ電子工業<6658>がストップ高。同社は午前11時30分に、22年3月期連結業績予想について、売上高を270億円から275億円(前期比23.0%増)へ、営業利益を5億円から9億円(同7.5倍)へ、純利益を2億5000万円から9億円(前期は2億800万円の赤字)へ上方修正し、未定としていた年間配当予想を5円(前期は無配)と開示しており、好感された。あわせて発表した22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は5億2900万円(前年同期は2億8200万円の赤字)だった。製造業を中心とした景気回復基調によりカーエレクトロニクスなどの受注状況が堅調に推移し、通期でも売上増が見込まれる。また、経営構造改革による効果の発現と全社的な経営意思決定の迅速化の影響により、利益面でも予想を大きく上回る見込みとなったため、会社計画を上方修正するとした。

■東京コスモス電機 <6772>  1,974円  +400 円 (+25.4%) ストップ高   本日終値
 東京コスモス電機<6772>はストップ高。可変抵抗器を主力とする電気機器メーカーで産業用や車載向けで需要を取り込んでいる。11日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の1億2000万円から7億円(前期実績は4800万円)に大幅上方修正しており、これがポジティブサプライズとなった。また、業績が会社側想定を大きく上回り好調に推移していることを受け、株主還元姿勢も強める。今期年間配当は従来計画の20円から30円(前期実績は20円)に大幅増額を発表、これも株価を強く刺激している。

■藤倉コンポジット <5121>  878円  +150 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 藤倉コンポジット<5121>がストップ高。同社は11日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を332億円から352億円(前期比20.2%増)へ、営業利益を30億円から41億円(同3.5倍)へ、純利益を25億円から31億円(同2.6倍)へ上方修正すると発表しており、好感された。22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益は21億9800万円(前年同期比15.4倍)となり、上期計画の18億円を上回った。産業用資材セグメントで工業用品部門が自動車関連・住宅設備関連ともに好調を維持する見込みであり、また、制御機器部門は半導体・液晶及び医療関連が好調を維持し、スポーツ用品セグメントではゴルフ用カーボンシャフト部門が国内、アジア及び北米において自社ブランド商品の好調な販売が見込まれる。これらを背景に、通期見通しを上方修正するとしている。あわせて300万株(発行済み株式総数に対する割合12.82%)もしくは30億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表しており、こちらも材料視された。取得期間は18日から22日まで。

■中村超硬 <6166>  603円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 中村超硬<6166>がストップ高の603円に買われた。きょう付の日刊工業新聞で「大阪府立大学の中平敦教授は、東京大学と中村超硬などと共同で、セシウム(Cs)除去に生かせるナノゼオライト担持不織布の開発に成功した」と報じられており、これが好材料視された。記事によると、開発した不織布は希薄なCs濃度でも短時間で高効率に吸着除去できるため、放射性Csの低濃度汚染の解決に寄与できるもよう。量産化もしやすいため、福島第一原発事故の周辺地域での除去マット・シートなどへの応用を見込むとしている。

■ファブリカ <4193>  3,250円  +504 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 ファブリカコミュニケーションズ<4193>がストップ高となる3250円まで上昇した。同社は11日取引終了後、22年3月期第2四半期累計(4~9月)連結営業利益が3億8700万円となり、通期計画8億5000万円に対する進捗率は45.6%だったと発表しており、前年を上回るペースでの進捗(21年3月期上期の進捗率は43.1%)を好感した買いが優勢のようだ。なお、会計基準変更のため、前期との比較は記載されていない。セグメント別では、SMSソリューショングループの第2四半期(7~9月)売上高が第1四半期(4~6月)比8.3%増と伸び、全体業績に大きく貢献した。新規の利用企業が相次いで配信を開始したことや既存企業の配信数拡大により、同グループの売上高、営業利益は大幅に増加しているとした。


●ストップ高銘柄
 ファブリカ <4193>  3,250円  +504 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 など、13銘柄

●ストップ安銘柄
 レアジョブ <6096>  882円  -300 円 (-25.4%) ストップ安   本日終値
 ダイヤHD <6699>  1,504円  -500 円 (-25.0%) ストップ安   本日終値
 グローバルウェイ <3936>  1,541円  -500 円 (-24.5%) ストップ安   本日終値
 夢展望 <3185>  303円  -80 円 (-20.9%) ストップ安   本日終値
 など、4銘柄

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