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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アトラエ、サンバイオ、レーザーテク

レーザーテク <日足> 「株探」多機能チャートより
■アトラエ <6194>  2,591円  +225 円 (+9.5%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位
 アトラエ<6194>が3連騰している。午前9時ごろ、観光庁が推進する「新たな旅のスタイル」の企業と地域によるモデル事業に静岡県中部地域局とともに採択されたと発表しており、これが好材料視されている。観光庁が推進する「新たな旅のスタイル」では、テレワークが浸透し、働き方が多様化していることを踏まえ、ワーケーションやブレジャーなどの仕事と休暇を組み合わせた滞在型旅行を、働き方改革とも合致した「新たな旅のスタイル」と位置づけて、旅行機会の創出と旅行需要の平準化に向けて普及を促進する。今回の事業でアトラエは、静岡県内各地域の特色を生かしたワーケーションを3回実施する予定で、さまざまな人が同地域をワーケーションで訪れるよう、地域の特色を生かしたモデルプランを検証し、コンテンツの磨き上げや情報発信の強化を図るとしている。

■長野計器 <7715>  1,622円  +107 円 (+7.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 長野計器<7715>の上値追いが鮮烈だ。業績は好調を極めており、22年3月期業績は従来予想を増額し、営業利益段階で33億9000万円(前期比2.4倍)予想と大幅な伸びを見込んでいる。株価は今週になって上げ足を加速させ約14年ぶりの高値圏を走っているが、PERは13倍前後と割高感に乏しい。同社は圧力計と圧力センサーの専業メーカーで世界トップクラスの実績を有し、特に水素ステーション向け圧力計測器はほぼ独占供給の状態。会社側でも政策後押しによる水素ステーションの普及に期待を寄せている。また、圧力計と圧力センサーは半導体業界向けでも引き合いが旺盛で、世界的な半導体設備増強の動きが強力な追い風となっている。

■サンバイオ <4592>  1,271円  +50 円 (+4.1%)  11:30現在
 サンバイオ<4592>が4連騰している。16日の取引終了後、同社のMSC2細胞を利用したヒトの食道組織の再生を目的とする食道再生インプラントの開発及び商業化に関して、米再生医療企業のD&Pバイオイノべーションズ社(カリフォルニア州)と業務提携契約を締結したと発表しており、これが好感されている。この契約により、サンバイオはD&Pに対し、D&Pが研究している食道再生インプラントの開発及び商業化のためにMSC2細胞を使用するライセンスを非独占的かつ譲渡不可の条件で供与する。その対価としてサンバイオは、将来にわたって食道再生インプラントの日本における商業化の権利とアジア地域における商業化の優先交渉権を取得する。また、日本国外でのD&Pによる販売が実現した際には、サンバイオがその売上高に応じた段階的なロイヤルティーを受け取るほか、D&Pがこの食道再生インプラントのライセンスアウトを実施した場合、ラインセンスアウトにより得た収益に対し、一定の利益分配を受領することになるとしている。なお、MSC2細胞の製造プロセスの開発にかかる費用はサンバイオが負担し、食道再生インプラントの日本以外での各地域での開発にかかる費用はD&Pが負担する。

■レーザーテック <6920>  32,030円  +1,160 円 (+3.8%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>の上げ足が止まらない。前日まで4連騰でこの間に4300円あまりも株価を上昇させているが、きょうも買い優勢の展開で3万2000円大台ラインを突破している。株価だけでなく商いもここ活況を極めており、前日も全上場企業を通じて売買代金トップとなっている。検査・計測装置を主力とする半導体製造装置メーカーで、マスクブランクス検査装置では世界シェア100%というグローバルニッチトップ企業として名を馳せる。22年6月期第1四半期(21年7~9月)は営業利益が前年同期比55%減と大幅縮小したことで株価は一時不安定な動きとなる場面もあったが、大幅減益は売上高計上のタイミングが10~12月期にずれ込んだことによるもので、EUV露光装置など最先端半導体向け検査装置の受注自体は旺盛であり、株価もその後大きく上昇に転じている。時価は連日で過去最高値を更新中。時価総額は遂に3兆円大台に乗せた。

■Speee <4499>  5,710円  +200 円 (+3.6%)  11:30現在
 Speee<4499>が6日続伸し年初来高値を更新。同社は16日取引終了後、12月17日開催予定の株主総会に定款の一部変更に関する議案を付議すると発表した。商品メニュー・サービスの拡充に対応するため、現行の「不動産関連事業」を「不動産の売買・賃貸及び仲介業」へ変更し、加えて「不動産の有効活用のための企画及びコンサルティング」を新設するとしており、材料視されているようだ。あわせて、資本政策及び配当政策を機動的に行えるよう、剰余金の配当などを取締役会決議により行うことができるようにする条文を新設するとしており、これを好感した買いも入っているもよう。

■FFJ <7092>  3,180円  +110 円 (+3.6%)  11:30現在
 Fast Fitness Japan<7092>が3日続伸している。16日の取引終了後、10月15日付で東証1部への市場変更申請を行ったと発表しており、これが好材料視されている。社会的信用力を向上させるには「プライム市場」への移行が重要と判断したためで、申請が承認され、東証1部へ市場変更された場合、「プライム市場」の選択申請を行う予定という。なお、承認の可否や時期は不確定としている。

■RSテクノ <3445>  7,310円  +250 円 (+3.5%)  11:30現在
 RS Technologies<3445>が3日続伸。SBI証券は16日、同社の投資判断「買い」を継続、21年から22年の化学セクター中小型株のトップピックとして推奨し、目標株価を1万1000円から1万2000円へ引き上げた。SBIでは好調な再生ウエハーの需要を受け、21年12月期営業利益予想を64億円から70億円へ上方修正し、23年12月期は90億円まで拡大すると予想しており、これらが材料視されている。同社は今期に中国で8インチプライムウエハーの能力増強(月8万枚から13万枚へ)を行うほか、12インチ再生ウエハーでは日本(月26万枚から28万枚へ)、台湾(月16万枚から18万枚へ)の能力増強により、販売数量増加が見込まれる。再生ウエハーも需要好調な環境下、下期からは増強効果が業績に寄与する見通し。RSテクノは台湾半導体大手の中期的な半導体能力増強計画に伴う再生ウエハー需要拡大を受け、台湾の12インチ再生ウエハーの能力を23年に月産22万枚まで引き上げる計画であり、中期成長が続く見通しであるとしている。

■メルカリ <4385>  7,120円  +220 円 (+3.2%)  11:30現在
 東証マザーズ指数の戻り足が顕著となっている。軟調な日経平均を横目に頑強で、きょうで4日続伸となり1189まで上値を伸ばし、25日移動平均線を足場に上放れる格好となっている。市場では「個人投資家は、一時は信用評価損益率が大幅悪化していたものの、ここにきて中小型株の上昇が目立っており、回転が利くようになってきた。マザーズ指数の出直りはそれを象徴している」(中堅証券アナリスト)という。きょうはマザーズ市場の時価総額トップであるメルカリ<4385>が高いほか、FRONTEO<2158>がストップ高で全体の地合いを牽引している。

■SUMCO <3436>  2,470円  +64 円 (+2.7%)  11:30現在
 SUMCO<3436>が反発。11月5日にマドを開けて買われ同日ザラ場に2480円まで買われたが、その後は戻り売りに押されいったん調整局面に移行していた。しかし、足もとでは再び機関投資家とみられる実需買いが観測され上値を指向している。半導体シリコンウエハーでは信越化学工業<4063>と双璧で、世界シェアを分け合う。米国をはじめとして、サプライチェーンリスクとなる半導体不足の解消を図る動きが国際的に顕在化するなか、設備投資増強の恩恵を受ける製造装置メーカーを中心に半導体セクターへの物色人気が活発化している。しかし、半導体素材を手掛ける同社もまた追い風が意識されている。得意とする大口径300ミリウエハーの需給がロジック用を中心に締まっており、21年12月期業績は営業利益段階で505億円(前期比33%増)と大幅増益を予想、これは事前の市場コンセンサスを上回る伸びとなっている。また、300ミリウエハーに関しては増産ニーズに対応して台湾に半導体用シリコンウエハーの工場新設の方針も伝わっており、今後の業容拡大効果を評価する動きが徐々に優勢となっているもようだ。

■フルマルHD <7128>  2,086円  +48 円 (+2.4%)  11:30現在
 フルサト・マルカホールディングス<7128>が続伸。同社は16日取引終了後、10月1日の設立後に未定としていた21年12月期連結業績及び配当予想を開示しており、好感されている。売上高は735億円、営業利益は12億5000万円、純利益9億円、年間配当は12円50銭を計画。連結ベースでの配当性向は35%程度を基本とし、最低年間15円の安定配当に努めるとしている。あわせて、22年12月期の配当について、フルサト工業とマルカの経営統合による持ち株会社設立・上場を記念して、普通配当に加えて1株当たり50円の記念配当を期末に予定していると発表しており、これも材料視されているようだ。

■アシックス <7936>  2,976円  +56 円 (+1.9%)  11:30現在
 アシックス<7936>が続伸している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「オセアニア地域でマラソン大会などへの出場登録を受け付けるサイトを運営するオーストラリア企業、レジストレーションロジックの全株式を取得し、子会社化する」と発表しており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、サイトを利用する豪州のランナーと接点をつくり、シューズの販促に生かすのが狙いという。豪州はスポーツが盛んで健康意識が高く、同社のランニングシューズも高価格帯商品などが人気となっており、今回の買収により更なるシェアアップを目指すもようだ。

■芝浦メカトロニクス <6590>  8,130円  +120 円 (+1.5%)  11:30現在
 芝浦メカトロニクス<6590>の上げ足に弾みがついている。きょうは5連騰で8190円まで買われる展開となった。半導体向けエッチング装置やチップボンダーなどで高い競争力を誇る。ロジックファウンドリー向け、メモリー向けいずれも半導体メーカーの生産設備増強の動きを背景に好調だが、政府が先端半導体工場の誘致や既存工場の刷新支援などを主眼とした政策パッケージを、19日に発表する経済対策のひとつに盛り込む方針を示していることもあり、同社のビジネスチャンスが広がるとの見方が出ている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,157円  +15.5 円 (+0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が堅調な値動きで6連騰。米国では経済回復期待を背景に長期金利の上昇傾向が顕著で、前日の米10年債利回りが1.6%台半ばまで上昇、これを受けて外国為替市場ではドル買い・円売りの動きを誘発、足もとで1ドル=114円90銭近辺での推移となっている。輸出セクターにとっては為替差益が発生するとの思惑から株価にポジティブ材料となるが、特に為替感応度の高い自動車株には追い風材料となる。トヨタは22年3月期通期想定為替レートを直近で1ドル=110円に修正したが、それでも実勢は5円近い円安に振れており、円安による収益メリットが買い手掛かりとなっている。

■鎌倉新書 <6184>  932円  -7 円 (-0.8%)  11:30現在
 鎌倉新書<6184>が買い先行も伸び悩む展開。同社は16日取引終了後、東京スター銀行(東京都港区)と業務提携を締結したと発表しており、寄り付きでは材料視された。セミナー開催などを通じた終活の啓発活動を行うほか、東京スター銀行の顧客向けに鎌倉新書の終活ワンストップサービスを提供する。超高齢社会が進展する中、東京スター銀行の顧客においても自身の定年退職や親の介護などを通じて自らの終活と向き合う機会が増えたことにより、これまでの相続や事業承継といった資産関連にとどまらず、介護施設の検討や墓じまいを考える顧客が増えている。リフォームや空き家対策なども課題となっており、鎌倉新書の終活ワンストップサービスを提供することにより、これらの終活に関する課題解決の要望に応えるとしている。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,358円  -16 円 (-0.7%)  11:30現在
 菱洋エレクトロ<8068>が買い先行も値を消す。同社は16日取引終了後、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)及びクラウドサービスのプロフェッショナルサービスなどを行うエクストリームーD(東京都品川区)と販売パートナー契約を締結すると発表しており、寄り付きでは材料視された。菱洋エレクがエクストリームーDのスーパーコンピューター共有サービス「AXXE-L by XTREME-D」を販売する。特別な専門知識は必要なく、誰でも簡単にHPCをオンプレミスでも、クラウドでも利用できるようにするプラットフォームサービスであり、菱洋エレクでは同製品の販売によって、ハードウェア・ソフトウェアの導入から運用支援まで、ワンストップでHPC環境を構築・提供するとしている。

■ムラキ <7477>  1,500円  +300 円 (+25.0%) ストップ高   11:30現在
 ムラキ<7477>、サンオータス<7623>がストップ高となっているほか、日新商事<7490>、イチネンホールディングス<9619>など、ガソリンスタンドを展開している銘柄が物色されている。最近のガソリン価格高騰を抑制するため、萩生田経産相が16日にレギュラーガソリンの小売価格が全国一律で一定の水準を超えた場合、石油の元売り会社に最大5円の補助金を出す方針を示したと各メディアが伝えており、思惑的な買いが入っているようだ。1リットルあたり170円を超えた場合を想定して政府が最終調整しているとし、灯油や軽油についても検討していると報じられている。

●ストップ高銘柄
 セコニック <7758>  3,235円  +1,600 円 (+97.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サンオータス <7623>  405円  +80 円 (+24.6%) ストップ高   11:30現在
 FRONTEO <2158>  4,145円  +700 円 (+20.3%) ストップ高   11:30現在
 プロジェクトカンパニー <9246>  6,110円  +1,000 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 ベルトラ <7048>  584円  -100 円 (-14.6%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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