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【材料】<動意株・16日>(前引け)=児玉化、ブラス、サンバイオ

児玉化 <日足> 「株探」多機能チャートより
 児玉化学工業<4222>=大幅高。自動車部品や住宅関連向け中心にプラスチック加工品を手掛けている。足もとの業績は絶好調といってよく、22年3月期営業利益は前期比87%増の9億5000万円を見込むなど業績変化率が際立つ。PER5倍前後と株価指標面でも超割安圏にあり、見直し買いが急となっている。自動車軽量化に対応した商品戦略にも抜かりなく、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きは、同社にとって追い風となる。

 ブラス<2424>=一時ストップ高。15日の取引終了後、非開示だった22年7月期の経常利益(非連結)は前期比57.1%増の8億円になりそうだと発表。5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これが好感されている。同時に発表した第1四半期(8~10月)の同利益は7900万円だった。8月と9月は全国的な緊急事態宣言の発出により挙式・披露宴の延期が多数発生し大きく影響を受けたが、10月の施行件数は前年を上回る推移をみせ、平均単価も改善傾向となった。通期は新型コロナワクチンの接種率が上昇するなか、挙式・披露宴実施組数が回復する見通しだ。

 サンバイオ<4592>=ストップ高カイ気配。同社が15日取引終了後に発表した21年2~10月期決算は最終損益が31億1500万円の赤字(前年同期は48億4100万円の赤字)となった。一方、同日にりそな銀行とコミットメントラインの契約を締結し、10億円を調達することを発表しており、これが好感される形となっている。なお、全米外傷性脳損傷レジストリ協会の設立会員として参画したこともあわせて発表しており、これも株価を刺激する材料となった。同社株は11月下旬以降急速に水準を切り下げ、前日ザラ場に933円の年初来安値まで売り込まれていたが、大底圏で値ごろ感も意識されやすく、値幅取り狙いの買いを呼び込む形となっている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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