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3541 農業総合研究所

東証G
292円
前日比
+4
+1.39%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.66 23.48
時価総額 64.3億円
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農業総合研究所 Research Memo(4):逓増型ビジネスモデルとM&Aによる事業拡張力により、確かな成長力を保有


■強みと事業リスク

1. 強みと競合
農業総合研究所<3541>は、ITを駆使し、クリエイティブに新しい農産物流通を創造しており、その上で、生産者と都市部スーパー等を直接つなぎ新鮮で顔が見える農産物を販売している点が強みと言える。

既存の農産物流通の競合と比較すると、大規模流通である市場流通に比べ、「農家の直売所」は流通販売量で劣るものの流通日数が短く、登録生産者が北から南までの広い地域に分布しているため、スーパー等に対して年間を通して供給量の確保が可能となり、中規模流通を実現している。一方、道の駅は流通までの日数がかからず、収穫当日の商品を取り扱うため、鮮度が最も高いが、生産地・販売量ともに限定的となる。

生産者としてJAと同社を比較して見ると、「農家の直売所」では価格決定権、出荷決定権、生産決定権は生産者にある。在庫リスクは登録生産者が負うが、収入は生産者の努力と力量で多くの販売収入を得ることが可能となっている。

また、スーパー等としてJAと同社を比較して見ると、導入コストがかからず、短期間で導入が可能で、在庫リスクなしで来店客数増を狙える仕組みとなっている。消費者としてJAと比較すると、都市部で入手しづらい鮮度の高い農産物を、最寄りのスーパー等で気軽に購入でき、しかも生産者の顔の見える農産物への安心感も享受できることとなる。

2. 事業リスク
事業リスクとしては、事業拡大のためには、スーパー等の取引店舗数拡大、登録生産者の増加が必須となることが挙げられる。これらの前提条件が順調に行われない場合は同社グループの業績に影響を与える可能性がある。

また、同社グループの「農家の直売所」事業のうち、2018年8月期において、イオンリテール(株)への販売実績が全体の13.0%及び(株)阪急オアシスへの販売実績が全体の11.7%となっており、特定取引先の依存度が高くなっている。

なお、事業リスク以外のリスクでは、農産物特有のリスクとして、食品の安全性、天候不順による影響、農産物相場の変動、季節変動などがある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 福田 徹)

《HN》

 提供:フィスコ

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