ユーロ・ドルは、1.0341ドル（2017/01/03）まで下落したが、1.2537ドル（2018/01/25）まで上昇。英国民投票で欧州連合（EU）からの離脱が決定し、ユーロ・円は一時109円57銭（2016/06/24）まで急落。その後137円50銭（2018/2/2）まで買われたあと、長く伸び悩んだが、政策金利の引き上げなどによって148円40銭（2022/10/21）まで上昇。欧州中央銀行（ECB）は0.5ポイントの利上げを複数回実施する可能性がある。利上げ停止後も金融引き締め策を長期間維持する可能性が高いとみられており、新たなユーロ売り材料が提供されない場合、ユーロ・円は主に141円台で推移する可能性がある。

【ユーロ売り要因】

・欧州におけるエネルギー供給不安

・欧州諸国の財政悪化、景気後退入りのリスク増大

・日銀は現行の金融緩和策を修正する可能性

【ユーロ買い要因】

・ECBによる追加利上げで日欧金利差拡大予想

・ユーロ圏のインフレ率は高止まりの様相

・米国の利上げペースは減速

《FA》

提供：フィスコ

株探ニュース