高バリュエーションと高金利長期化の見通しから、上値余地は限られるとの見方=米国株
米大手証券のストラテジストは、向こう1年間の米株式相場は、高金利の長期化とバブル気味の高バリュエーションで、上値が重いと見ていると述べた。高バリュエーションおよび、高金利の長期化の見通しから、株式市場の上値余地は限られるという。
S&P500のバリュエーションは過去20年間の平均値よりも20%程度高く推移しているほか、金利上昇ともかい離していると指摘。これは投資家が早急な利下げを予想しているか、長期の成長期待が高まったかのどちらかか、あるいは両方だと分析した。
しかし、リセッション(景気後退)にならない限り、FRBは利下げを急ぐことはないとみている。同時に、企業利益の伸びは今年がほぼゼロ、来年は1桁台の半ばの伸びに留まると予想。
同ストラテジストは質の高い成長が見込め、強固なバランスシートを保有する利益率の高い企業に加え、バリュエーションの上昇が見込める銘柄を組み合わせたアプローチを引き続き勧めている。
NY株式27日(NY時間10:31)
S&P500 4344.98(+16.16 +0.37%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース