外為サマリー:日銀会合の主な意見を受け一時156円00銭台に軟化
29日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=156円28銭前後と前週末の午後5時時点に比べ8銭程度のドル安・円高となっている。
26日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=156円57銭前後と前日に比べ75銭程度のドル高・円安で取引を終えた。高市早苗政権の財政拡張を懸念した円売りなどで一時156円73銭まで上伸した。
ただ、この日の東京市場では円買い・ドル売りが優勢となっている。日銀が朝方公表した18~19日開催分の金融政策決定会合の主な意見で、「経済・物価の中心的な見通しが実現する確度は高まっている」「物価安定の目標の持続的・安定的な実現という観点から、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切」などがあったことから改めて早期の追加利上げが意識されているもよう。午前9時00分すぎに156円06銭まで軟化したあとは下げ渋っているものの、日本の通貨当局による為替介入への警戒感などもあって戻りは限定的となっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1780ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0008ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=184円15銭前後と同8銭程度のユーロ高・円安で推移している。
株探ニュース