エムスリーが続急伸、第3四半期累計決算は増収減益も10~12月期は増益に転換
エムスリー<2413>が続急伸している。10日の取引終了後に発表した第3四半期累計(24年4~12月)連結決算は、売上高2055億2100万円(前年同期比14.7%増)、営業利益501億100万円(同8.8%減)と増収減益となったものの、10~12月期は3.5%営業増益となっており、直近四半期の増益転換を好感した買いが入っているようだ。
新型コロナウイルス関連プロジェクトの減少影響によりメディカルプラットフォーム事業、エビデンスソリューション事業の売上高が落ち込んだものの、医師向け及び薬剤師向けの求人求職支援サービスがいずれも好調に推移したキャリアソリューション事業は好調に推移した。ホスピス事業で前期より以前に開設した施設の稼働率が上昇したことに加えて、昨年1月に買収した米国足病事業及び10月に買収したノアコンツェルの業績寄与などがあったサイトソリューション事業の好調や、昨年10月に子会社化したエランの寄与もあり、10~12月期は増益に転じた。
なお、25年3月期通期業績予想は売上高2680億~2730億円(前期比12.2~14.3%増)、営業利益670億~700億円(同4.1~8.7%増)の従来見通しを据え置いている。
株探ニュース