翻訳センター---1Q増収、主力の翻訳事業が堅調に推移し通訳事業も継続伸長
翻訳センター<2483>は9日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.3%増の27.15億円、営業利益が同4.0%増の1.73億円、経常利益が同1.8%減の1.75億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.0%減の1.12億円となった。
翻訳事業の売上高は前年同期比3.3%増の20.47億円となった。特許分野では前期に引き続き主要顧客である特許事務所や企業の知的財産関連部署からの受注が好調に推移し、売上高は同4.2%増の7.49億円となった。医薬分野では需要獲得に向け、顧客企業との継続的な関係性の構築と顧客基盤の拡大に努めているが、内資製薬からの受注は堅調に推移した一方、外資製薬における受注低調とCRO(医薬品開発受託機関)からの受注減少が響き、売上高は同3.2%減の5.98億円となった。工業・ローカライゼーション分野では自動車や電機をはじめとする製造業からの受注が好調に推移したことに加え、エネルギー関連企業からの大型案件獲得も寄与し、売上高は同8.5%増の5.00億円となった。金融・法務分野では上場会社の英文開示に対する機運の高まりからIR関連文書の受注が好調に推移したことに加え、企業の管理系部署からの受注も伸長し、売上高は同9.5%増の1.97億円となった。
派遣事業の売上高は同2.9%減の2.89億円となった。語学スキルの高い人材への底堅い需要により常用雇用者数は前年同期並みの水準で推移したものの、人材紹介による紹介手数料の減少などにより、売上高は減収となった。
通訳事業の売上高は同37.3%増の2.84億円となった。既存顧客である金融機関、医薬品関連会社、精密・通信機器メーカー、外資系コンサルティング会社からの継続受注に加え、顧客数の拡大が寄与し、売上高は増収となった。
その他のセグメントの売上高は同1.3%増の0.94億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行うFIPASが低調に推移したものの、通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の集客が好調に推移した
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.0%増の121.00億円、営業利益は同16.3%増の10.50億円、経常利益は同15.0%増の10.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同1.2%増の7.20億円とする期初計画を据え置いている。
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株探ニュース