ADワークスグループ<2982>は31日、CVC事業を展開する100%子会社のエンジェルトーチを通じて、ST（セキュリティトークン）専門の証券会社を傘下に有する金融持株会社、Hash DasH Holdings（所在地：東京都千代田区）に対する出資を実行したと発表した。

ST（セキュリティトークン）はブロックチェーン技術を活用して発行されたデジタル証券で、多様な資産を財産的価値の裏付けに設定でき、一般の個人投資家がWeb上で取引管理できるという特徴から、新たな資金調達手法としての活用が期待されている。

Hash DasH Holdingsは、第一種金融商品取引業の登録を受けた ST専門の証券会社と、金融商品取引法に精通したエンジニアを有するシステム開発会社を傘下に持つ金融持株会社で、ブロックチェーン技術を活用した金融取引システム基盤を自社独自で開発しており、STの発行から流通までのプラットフォームをワンストップで提供する体制を構築、ST 業界を牽引する企業へと成長してきた。

今回の出資の目的は、ADワークスグループによる「社債型ST」の発行に向けた検証で、収益不動産残高の戦略的拡充を支える資金調達手段として社債型ST発行は資本効率の高い経営推進を実現できると考えられる。

また、エンジェルトーチのファイナンスアレンジメント事業におけるST活用検証の促進も目的としており、ファイナンスアレンジメント事業は、中小上場企業やシード/アーリーなどの未上場スタートアップ企業の資金調達ニーズと、個人投資家の資金運用ニーズを繋ぐ導管の構築を企図しており、今回の出資を通じて、中小上場企業やスタートアップ企業の資金調達に対するSTの活用方法を検証するとしている。

《SI》

提供：フィスコ

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