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クオール Research Memo(1):マンツーマン薬局と新業態薬局の2本柱で、調剤薬局事業の成長加速を狙う

特集
2018年6月27日 16時52分

■要約

クオール<3034>は大手調剤薬局チェーンの1社で、調剤薬局店舗数で第2位、売上高で第3位(上場企業ベース)の位置にある。マンツーマン薬局と、異業種連携による新業態薬局との2本柱体制に特徴がある。ほかに、BPO受託事業においてCSO事業やCRO事業、派遣・紹介事業等を行っている。

1. 2018年3月期は調剤事業の順調な拡大で増収増益。過去最高益を更新して着地

同社の2018年3月期決算は、売上高145,516百万円(前期比10.7%増)、営業利益9,091百万円(同32.4%増)と大幅増収増益で着地した。保険薬局事業では、2017年3月期中の大型M&Aで獲得した店舗が2018年3月期はフル寄与となり、売上高を約9,527百万円押し上げた。既存店売上高も、処方せん単価と処方せん応需枚数がともに伸長し、前期比6.3%の増収となった。BPO受託事業もCRO事業等一部の事業は不振だったが、中核事業であるCSO事業と派遣紹介事業は堅調な推移となった。結果的に全社ベースの業績は上記のとおりで、過去最高の売上高、利益を更新した。

2. 患者に求められる薬局づくりと規模の拡大を大きな柱に持続的成長を狙う

保険薬局事業の成長戦略について、同社は、規模(店舗数)の拡大、“患者に選ばれる薬局づくり”の推進及び人財育成の3点に取り組んでいる。規模の拡大ではM&Aの積極活用を考えている。この点では、同社が採用するマンツーマン薬局のコンセプトを強みに変えて相対的に優位なポジションを確保できるものと弊社では期待している。患者に選ばれる薬局づくりでは、健康サポート薬局等、自社の店舗の特徴を生かせるような取り組みに注力している。人財育成についても同社独自の資格認定制度を導入してスキルアップ、モチベーションアップに取り組んでいる。

3. 2019年3月期は調剤報酬改定の影響で減益ながら、相対的にリカバリは早いとみる

2018年の調剤報酬改定は同社にも小さからぬ影響を及ぼした。2018年改定を受けて同社は2019年3月期業績について増収減益を予想している。しかしながら2018年改定は同社の中長期成長戦略に変更を迫るようなものではない。改定の減益インパクトは1年間で収束し、2020年3月期には増収増益基調に戻ると弊社では考えている。むしろ注目すべきは、同社が上記の成長戦略の取り組みを貫けるかどうかだ。それができれば、2018年改定(あるいは将来の改定も含めて)を、同社にとって追い風とまでは言わないものの、成長加速へのきっかけに転化することは充分可能だと考えている。

■Key Points

・店舗数で業界2位。マンツーマン薬局と、異業種連携による新業態薬局の2つの業態で展開

・規模の拡大と“患者に求めれる薬局づくり”及び人財育成の3点を核に成長を目指す

・改定影響による減益は限定的で、2020年3月期には増益に転じると予想。中長期的には同社成長にとってプラスとなる可能性

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

提供:フィスコ

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