三越伊勢丹がカイ気配、今期も2ケタ成長で過去最高益更新し大幅増配・自社株買いと材料盛りだくさん
三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大口の買い注文に寄り付かずカイ気配スタートとなる人気となった。百貨店最大手で宝飾品など高額商品を中心とした富裕層の消費熱やインバウンド需要を取り込んで業績は絶好調に推移している。14日取引終了後に発表した24年3月期決算は営業利益が前の期比84%増の543億6900万円と大幅な伸びを達成、過去最高を大幅に更新した。続く25年3月期についても同利益は前期比18%増の640億円を見込んでおり、2ケタ成長で連続ピーク利益が更新となる見通しにあることから投資資金の流入が加速した。好業績を背景に株主還元も強化し、前期配当は従来計画に2円上乗せした34円とし、今期は前期実績から10円増配の44円を計画する。更に、発行済み株式数の2.3%に相当する850万株、金額ベースで150億円を上限とする自社株買いも発表(取得した自社株は11月29日付で全て消却)、これらを評価する形で投資資金が集中した。
株探ニュース