日東紡がカイ気配切り上げ、低誘電ガラス需要回復鮮明で今期は一転最終増益の見通し
日東紡績<3110>がカイ気配を切り上げている。3日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの25億円から45億円(前期比62.3%増)に上方修正した。減益予想から一転して最終増益の見込みとなったことが好感されたようだ。今期の売上高予想は900億円から920億円(同5.1%増)に上方修正した。第1四半期の業績動向を踏まえて、業績予想に織り込んだ。
4~6月期の売上高は前年同期比14.8%減の202億9700万円、最終利益は同77.9%減の10億5900万円だった。原繊材事業ではスマートフォン向けの需要低迷などを背景に減収・営業赤字となり、前年同期に固定資産売却に伴って計上した特別利益の反動も出た。半面、電子材料向けのグラスファイバーは低誘電ガラスの需要回復が鮮明となり、データセンター向けが好調に推移した。
株探ニュース