日東網がカイ気配で底値圏から急浮上、24年4月期業績修正で経常7割増益に
日東製網<3524>が大口の買い注文に寄り付き商いが成立せず、カイ気配スタートで底値圏から急浮上してきた。同社は無結節漁網のトップメーカーで漁労機器も手掛ける。10日取引終了後、24年4月期業績見通しの修正を発表、経常利益は従来計画の4億5000万円から8億3600万円(前の期比69%増)に大幅増額しており、これを材料視する買いを呼び込んでいる。人件費上昇や原材料高騰などで営業利益は下方修正したものの、外国為替市場での円安の進行に伴う為替差益の発生や、連結子会社の漁獲共済保険の受取金など営業外収益の計上により、経常利益が押し上げられた。株価面では4月下旬にマドを開けて急落し底ばいが続いていたことで値ごろ感が意識されているほか、前日終値換算でPBRが0.6倍前後、配当利回りが3.3%強と株価指標の割安感が浮き彫りとなっていたことで、水準訂正高を見込んだ投資資金の攻勢を誘う格好となった。
株探ニュース