GMOペパボ--- 3Q増収、ホスティング事業、EC支援事業が堅調に推移
GMOペパボ<3633>は8日、2021年12月期第3四半期(21年1月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.0%増の89.58億円、営業利益が同26.9%減の7.06億円、経常利益が同27.6%減の7.39億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同14.9%減の5.33億円となった。
ホスティング事業の売上高は前年同期比4.1%増の35.83億円、セグメント利益は同3.4%増の10.88億円となった。「ロリポップ!」の契約件数においては、「ムームードメイン」との連携強化や、アフィリエイト経由での新規契約増加により425,207件(前年同期末比3.4%増)となった。また、上位プランやオプション機能への誘導強化の結果、顧客単価は403円(前年同期比6.9%増)となった。「ムームードメイン」においては、ドメイン更新料の上昇により顧客単価は増加したが、新規の契約者数が減少し登録ドメイン数は1,176,306件(前年同期末比2.2%減)となった。
EC支援事業の売上高は前年同期比23.4%増の37.54億円、セグメント利益は同10.5%減の8.84億円となった。「カラーミーショップ」においては、初期費用無料・月額利用料無料でネットショップを開設できるフリープランの導入に伴い、契約件数が45,013件(前年同期末比9.6%増)となった。また、新規契約においてフリープランの契約件数が増加したことに伴い、顧客単価は3,179円(前年同期比1.6%減)となった。「SUZURI」においては、継続的な新アイテムの追加やTシャツセール期間の拡充を実施した結果、会員数は99万人(前年同期末比55.5%増)、2021年7月から9月の流通金額は9.2億円(前年同期比13.7%増)となり、当第3四半期累計期間における流通金額は25.00億円(同34.0%増)と順調に成長したが、プロモーション等の営業費用も増加した。
ハンドメイド事業の売上高は前年同期比4.3%減の14.41億円、セグメント利益は同44.0%減の1.68億円となった。国内最大級のハンドメイドマーケット「minne」では、SNS等によるサイト流入の強化や作品検索機能の強化などを実施したが、「巣ごもり需要」が拡大した前年同期と比較して注文件数が伸び悩み、2021年7月から9月の流通金額は35億円(同5.8%減)となり、当第3四半期累計期間における流通金額は111億円(同0.6%減)となった。
金融支援事業の売上高は前年同期比45.9%増の1.45億円、セグメント損失は1.13億円(前年同期は2.30億円の損失)となった。「FREENANCE」においては、8月より「カラーミーショップ」「SUZURI」「minne」との連携を開始したほか、フリーランスと関係の強い企業との提携や連携を強化したことにより、利用者数が増えたことから請求書買取額が増加した。
2021年12月通期の連結業績予想については、売上高が前期比20.1%増の132.23億円、営業利益が同20.2%増の11.14億円、経常利益が同14.6%増の11.27億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.2%減の7.95億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》
株探ニュース