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大野芳政:株価下落時こそチャンス!決算説明会からテンバガー候補を探す!【FISCOソーシャルレポーター】

市況
2018年12月11日 17時46分

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年12月8日14時に執筆

国内の上場企業の多くは年に数回、アナリストや機関投資家向けに決算説明会を開催しています。

実はテンバガー(10倍株)など長期上昇株のトレジャーハンティングには、経営者の生の声を聞ける決算説明会は非常に有効なツールとなります。

将来大きく成長する会社を探すには、経営者の人物像や、長期的なビジョンに沿った具体的な経営戦略などが重要となるからです。

決算短信等の財務諸表の分析もいいですが、どうしても近視眼的になってしまいがちです。

そこで、1回1~2時間程度の決算説明会の内容を3分程度で読めるよう、アナリストの視点からポイントを絞り込んで紹介していきます。

■パピレス<3641>

同社は女優の麻生久美子さんと俳優の神木隆之介さんのCMでおなじみの「Renta!」を運営している企業です。1995年の創業以来、一貫して電子書籍配信事業を行ってきました。

足元は集客強化・サービス改良により会員数が増加し、売り上げも拡大するなど好調です。直近の19年3月期2Q累計(4-9月期)の経常利益は前年同期比88.5%増の11.59億円となり、期初予想の4.94億円を大幅に上回りました。特に2Q(7-9月)の売上高は48億円と過去最高を更新。通期の経常利益を従来予想の13.34億円→17.59億円に上方修正するなど勢いのある企業です。今後は中国語圏や英語圏を中心とした海外への販売体制の強化による成長に期待されます。

私は書籍をじっくり読みたいときは紙派ですが、漫画であれば通勤中にスマホでサクッと読んでしまいます。恐らく同じような方も多いと思われ、この辺が電子書籍の浸透のポイントかもしれません。ただ、逆を言うとまだまだ伸びしろも大きいということです。今後の展開に期待です。

それでは決算説明会の内容を見ていきましょう。

2018年11月20日「2019年3月期第2四半期決算説明会」

■注目度

★★★★☆

■トピックス

・1.ビジョンと事業内容

・1.ビジョンと事業内容(1)電子書籍の販売(日本国内)

・1.ビジョンと事業内容(2)電子書籍の販売(海外)

・1.ビジョンと事業内容(3)コンテンツ

・2.最新のトピック(1)日本国内

・2.最新のトピック(2)海外

・2.最新のトピック(3)コンテンツ

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (1)業績ハイライト

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (2)損益計算書(PL)

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (3)貸借対照表(BS)

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (4)業績の推移

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (5)主要コストの推移

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (6)ROE、ROAの推移

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (7)売上債権、仕入債務回転期間の推移

・3.2019年3月期 第2四半期決算の業績レビュー (8)提携出版社数の推移

・4.現在の市場動向と今後について

・4.現在の市場動向と今後について(1)市場動向 (1)紙の出版市場

・4.現在の市場動向と今後について(1)市場動向 (2)電子書籍の市場

・4.現在の市場動向と今後について(1)市場動向 (3)競合他社の状況

・4.現在の市場動向と今後について(1)市場動向 (4)日本電子書店連合結成

・4.現在の市場動向と今後について(2)今後について

・5.今後の成長戦略

・5.今後の成長戦略(1)当社の戦略

・5.今後の成長戦略(2)事業計画

・5.今後の成長戦略(2)事業計画 中長期

・5.今後の成長戦略 最後に

■会社解説からポイント抜粋

・提携出版社数は、2018年9月末時点で667社(うち、台湾出版社数22社)と数的には大きな変化はない。ただし、「大手出版社のKADOKAWA社との提携を本格的に開始したことは大きなトピック」だという。

・紙の出版市場は、1996年の2兆6563億円をピークに毎年減少し、2017年には1兆3701億円に半減。一方、電子書籍の市場は、2017年度に2500億円を突破し、2022年には3500億円規模になることが予測されている。「紙の減少に比べて電子書籍の増加が少なくギャップがある」との見解を示した。

・電子書籍市場のなかでは、電子コミックの売上が77%を占めるなど特にニーズが高い。紙のコミックの売上を初めて電子コミックが上回るなど、コミックは電子化が進んできている。電子書籍市場は先進的なユーザーに留まっているが、電子コミックは一般のユーザーまで普及しつつある。こうしたこともあり、電子コミックに特化した競合他社が増加し、競争が激化している。また、アプリを中心としたサービスを展開する競合も増えている。一方、昨年度に大きな問題となった海賊版サイトも今年の春ぐらいまで大きな影響を及ぼした。

・今後については競争が激化するなか、既存事業のシェア拡大を図るとともに、新規市場の開拓や新サービスの開発に注力する。具体的には、海外の市場を開拓すると同時に、「タテコミ」や「犬耳書店」のような新たなサービスも展開していく。また、「新たなコンテンツも開発していくことが重要になってくる」とのこと。「今の市場規模が現状の10倍以上、少なくとも1兆円くらいの規模になっていくと考えている」と強気の見方を示した。

<国内>

・「Renta!」の機能を強化。「Twitter」「LINE」などのIDでも簡単に利用ができるようになった。また「Amazon Pay」の決済も導入した。

・2018年10月に実用書専門「犬耳書店」でAIによる実用書の音声読み上げサービスを開始。スマホや「Google Home」などのスマートスピーカーでも使用できる。

<海外>

・英語版「Renta!」は2016年度以降、売上が急速に拡大している。今後の成長も見込まれることから、2017年5月にアメリカに子会社を設立。2018年4月には香港に子会社「PAPYLESS HONG KONG」を設立するなど、「中国・大陸向けの書籍事業を行う準備をしている」という。

<コンテンツ>

・「タテコミ」の制作を強化している。2018年4月にマンガ・ノベルサービス「comico」を運営するNHN comicoと業務提携。「「comico」の若いユーザーと新しいコンテンツのスタイルを更に広げていく」とした。

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執筆者名:大野芳政

ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」

《SF》

提供:フィスコ

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