メディアドゥが上場来高値更新、業績絶好調で出版業界DXへの布石も評価
メディアドゥ<3678>が大幅続伸、上場来高値更新となった。新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした巣ごもり消費を捉え、電子コミックをはじめとする電子書籍市場の拡大が顕著となっている。そのなか、電子書籍取次の国内最大手の同社は21年2月期の営業利益を22億円から28億円(前期比51%増)に大幅増額している。菅政権下で官公庁のデジタルトランスフォーメーション(DX)が積極推進される方向にあるが、民間でも業界を問わずデジタルシフトの動きが加速している。出版業界もその一角に位置するが、同社は出版業界のDX支援を展開する米国のファイヤーブランド・グループを完全子会社化することで、この流れに乗る。時価総額は1000億円を超えるが、浮動株比率は非常に低く品薄感があり、信用買い残も枯れた状態で上値が軽い。
株探ニュース