大王紙が逆行高、需給関係良好で外資系の目標株価引き上げが株価刺激材料に
大王製紙<3880>が反発。全般波乱相場に抗して強さを発揮、前場に100円高(5.3%高)の1957円まで上値を伸ばす場面があった。後場も日経平均が下げ幅を拡大するなか、1900円台で売り物をこなし強調展開を続けている。原料高が企業のコスト増要因として業績押し下げ要因となっているが、製紙業界は商品価格への転嫁が進み、製造業のなかでもアドバンテージが意識されている。市場では「(同社は)消費者に対し値上げが受け入れられやすい強みを持っている。そのなか、18日付でJPモルガンが、原料コスト増を転嫁できる同社の優位性を評価して、投資判断を『Neutral』から『Overweight』に引き上げ、目標株価も従来の2100円から2400円に上方修正していることが材料視された。信用買い残も枯れた状態で株式需給面での売り圧力が弱く、その点を考慮したうえでのリリース(投資判断と目標株価引き上げ)で株価にうまく機能したようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。
株探ニュース