テラスカイ---QuemixとSCSKが資本業務提携を締結
テラスカイ<3915>は18日、子会社のQuemixがSCSK<9719>と、今後の実用化が期待される量子コンピュータの社会実装に向けた研究開発の加速とマテリアルズ・インフォマティクス(以下「MI」)市場での事業拡大を目的とした資本業務提携を2024年11月15日に締結したと発表。
次世代の高性能コンピュータである量子コンピュータは「最適化問題」「暗号化」とともに「材料計算・シミュレーション」においてブレイクスルーが期待されている先進的技術である。
Quemixは、代表の松下氏を中心に材料計算の第一人者が開発したクラウド型材料計算プラットフォーム「Quloud」、第一原理計算から磁性材料のシミュレーションが可能な「Quloud-Mag」など独自の計算ソフトウェア開発・提供している。
SCSKは、幅広い産業における顧客やパートナーとともに社会課題の解決に貢献する新たなビジネスやサービスの創造に取り組んでいる。
両社は、量子コンピュータ活用の早期実現と革新的で効率的なMIソリューションの提供による社会課題解決に貢献していくことを目指し、SCSKがQuemixによる増資を引き受け、資本業務提携を締結することになった。
両社の持つ知見、ノウハウ、ソリューション等のリソースを組み合わせ、以下の内容に取り組む。
・材料計算分野において、ナノスケールからマクロスケールまでのシミュレーションが可能となるソリューションをラインナップし、顧客からの幅広い要望に対応。
・多様な顧客ニーズを保有する SCSK の知見を得て、Quemix は FTQC(誤り耐性のある汎用量子コンピュータ、Fault-Tolerant Quantum Computer)向けアルゴリズムの研究開発の更なる推進を図る。
・SCSKグループが提供するソフトウェア・アプリケーションの量子コンピュータ対応を Quemix が支援し、機能向上等によるブレイクスルーの実現を共に目指す。
《ST》
株探ニュース