日本化が急騰で東証1部値上がり率トップに、今期営業利益が一転増益見込みで買い戻し急
日本化学工業<4092>が急騰、一時ストップ高目前の498円高は3460円まで買われる場面があった。現在も東証1部全上場企業のなかで値上がり率トップとなっている。無機薬品のトップメーカーとして電子材料や医薬中間体を中心に高い競争力を誇る。今期は逆風の強い収益環境にあったが、中国や北米の自動車販売好調を受けて自動車向けや半導体向けなどの回復が業績に寄与して会社側の想定を上回っている。10日取引終了後に21年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の12億円の大幅減益から26億円(前期比4.8%増)と一転して増益転換する見通しとなり、これが投資資金の攻勢を誘った。信用買い残は枯れた状態だったことや、貸株調達による空売りの買い戻しも作用したとみられ、株価の反応が際立った。
最終更新日:2021年02月12日 10時59分
株探ニュース