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米国株
2021年2月7日 8時40分
特集

5年ぶり、12年ぶりの最高益更新の上方修正が出る(和島英樹)

「明日の好悪材料Next」~第37回

和島英樹和島英樹(Hideki Wajima)
株式ジャーナリスト
日本勧業角丸証券(現みずほ証券)入社。株式新聞社(現モーニングスター)記者を経て、2000年にラジオNIKKEIに入社。東証・記者クラブキャップ、解説委員などを歴任。現在、レギュラー出演している番組に、ラジオNIKKEI「マーケットプレス」、日経CNBC「デイリーフォーカス」毎週水曜日がある。日本テクニカルアナリスト協会評議委員。国際認定テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)。

【今回チェックした「明日の好悪材料」記事一覧】

1月29日分

2月1日分

2月2日分

2月3日分

2月4日分

1月29日~2月4日分は決算発表のピーク。主力企業にも業績の上方修正が目立った。村田製作所<6981>は5年ぶり、任天堂<7974>は実に12年ぶりの最高益更新となる見通し。パナソニック<6752>など大手エレクトロニクスメーカーも業績の上方修正に進んでいる。

1月29日分 村田製作所<6981>

■好悪材料~今期税引き前を一転15%増益へ上方修正・5期ぶり最高益へ

電子部品の大手。スマホや車載電装品などに使われる積層セラミックコンデンサ(MLCC)の世界トップメーカー。原料からのセラミック技術に強みがある。

21年3月期の第3四半期累計(20年4月~12月)の業績を発表、売上高は1兆2206億5300万円(前年同期比4.2%増)、営業利益は2399億900万円(同19.4%増)となった。エレクトロニクス市場でリモートワークやオンライン教育向けにパソコンの需要が好調に推移し、巣ごもり需要を背景に、ゲーム機向けの需要も堅調に推移した。

「スマートフォン向けでは、当第2四半期連結会計期間以降は5G(高速通信規格)の立ち上がりを背景に旺盛な部品需要取り込みの動きがみられた」(同社)ことが主な要因だ。

カーエレクトロニクス向けでは、依然として新型コロナウイルスの影響があり、冴えないものの全体ではこれをカバーした格好となっている。MLCCのほか、スマホ向けには高周波モジュールも増加したという。

同時に通期業績の上方修正を発表、は売上高が前回予想を800億円上回る1兆5700億円(前期比2.3%増)、営業利益は同400億円増額の2900億円(同14.5%増)、1株利益337.6円を計画している。

営業利益はこれまで過去最高だった2016年3月期の2754億600万円を抜き、5期ぶりの過去最高益更新となる見通し。

■『株探』プレミアムで確認できる村田製作所の通期業績の長期推移

【タイトル】

2月1日分 任天堂<7974>

■好悪材料~今期経常を25%上方修正・12期ぶり最高益、配当も620円増額

家庭用ゲーム機の世界大手。ハード、ソフトともに強い。海外でのシェアが高い。「マリオ」や「ポケモン」などのIP(知的財産権)を活用。

2021年3月期の第3四半期累計(20年4月~12月)の業績を発表、売上高は1兆4044億6300万円(前年同期比37.3%増)、営業利益5211億800万円(同98.2%増)となった。

主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」とゲームソフトの販売が伸びている。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅時間が増えていることも追い風だ。

「あつ森」こと『あつまれ どうぶつの森』は当期販売本数864万本・累計販売本数3341万本と既存タイトルが販売本数を積み上げたほか、昨年7月発売の『ペーパーマリオ オリガミキング』などの新作も堅調に推移した。ダウンロード専用ソフトやニンテンドースイッチオンラインの売り上げも順調に推移した。

通期計画を上方修正。売上高は前回予想を2000億円上回る1兆6000億円(前期比22.3%増)、営業利益は同1100億円上乗せの5600億円(同58.9%増)、1株利益3357.8円となる見通し。期末配当は前回予想比620円増配の1070円(年間配当は1880円)とする。

同社の営業利益の過去最高は2009年3月期の5552億6300万円で、これを12年ぶりに更新することになる。当時は据置型ゲーム機「Wii」が欧米向けに拡大し、ソフトの「Wii Fit」が好人気。携帯型の「ニンテンドーDS」も寄与していた。

■『株探』プレミアムで確認できる任天堂の通期業績の長期推移

【タイトル】

2月2日分 パナソニック<6752> ~ ☆テクニカル・チェック銘柄

■好悪材料~今期税引き前を53%上方修正

総合家電の大手。EV(電気自動車)向け電池や住宅設備関連も手がけている。

2021年3月期の第3四半期(20年4月~12月)累計の業績を発表、売上高は4兆8732億8900万円(前年同期比15.3%減)、営業利益2268億円(同5.8%減)となった。4~6月期が新型コロナで大きく落ち込んだが、徐々に回復基調にある。

通期業績を上方修正。売上高は前回予想を1000億円上乗せの6兆6000億円(前期比11.9%減)、営業利益は同800億円増額の2300億円(同21.7%減)、1株利益64.2円を計画している。

空調やEV(電気自動車)向け電池、情報通信インフラなどが想定以上に伸びる。注目の米テスラ〈TSLA〉向け事業は通期での黒字化を見込んでいる。

■パナソニックの月足の一目均衡表チャートとMACD

【タイトル】

株価チャートをチェックすると、月足の一目均衡表チャートでは抵抗帯を上抜けてきている。一目均衡表はローソク足と基準線、転換線、遅行線、先行スパン1および2の5つの線で形成し、2つの先行スパンの間で形成される雲(抵抗帯)の厚みやローソク足の位置などを見て今後の株価の動きを予測するものだ。

抵抗帯の上限(先行スパン2)は1326.25円(5日現在、以下同)で当面は横ばいであり、これがサポートになるかが焦点になる。幅が細い抵抗帯の下限(先行スパン1)は1320.6円。ただ、下値を切り下げており、上限を割り込んだ場合は下方へのボラティリティが高まることを示唆している。

月足のMACD(移動平均収束発散法)はゼロラインを抜けてきた。移動平均線であるシグナルがゼロラインを突破すれば、上昇トレンド入りを示唆することになる。MACDはトレンドや過熱感を計るオシレーター系の指標で、短期と長期の2つの平滑移動平均の推移で構成する指標。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

次ページほか2銘柄、そして和島・独自注目の好悪材料は

 

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