サイバートラスト---23年3月期は2ケタ増収増益、認証・セキュリティサービスおよびIoTサービスの売上高が順調に推移
サイバートラスト<4498>は26日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比7.6%増の61.67億円、営業利益が同21.3%増の10.53億円、経常利益が同22.1%増の10.65億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同36.8%増の7.25億円となった。
認証・セキュリティサービスでは、DX市場の拡大によるセキュリティニーズを捉え、(1)デバイス証明書管理サービス「デバイスID」では企業向けのクラウド認証サービス・リモートアクセスを展開する各パートナー、(2)電子認証サービス「iTrust」では金融機関向けにeKYCサービスや電子契約サービスを展開する各パートナー、(3)SSL/TLSサーバー証明書「SureServer」の各パートナーとの取引増加により伸長した結果、売上高は前年同期比5.5%増の35.43億円となった。
Linux/OSSサービスでは、企業向けLinuxサポートLinux OS「MIRACLE LINUX」に大型の既存顧客の一部契約の見直し(縮小)があった一方で、前期CentOS延長サポート駆け込み需要の解約を上回るLinuxサポート新規案件獲得が継続した結果、売上高は同1.7%減の14.47億円となった。
IoTサービスでは、前期に半導体供給不足の影響を受けた案件が戻り車載機器・産業機器・農業機械・業務用プリンタなどの「EMLinux」ベースの製品実装に向けた受託開発案件、車載機器などのセキュリティコンサル案件の獲得、子会社のリネオソリューションズで組込み受託開発が大きく伸長した結果、売上高は同30.8%増の11.76億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比21.6%増の75.00億円、営業利益が同32.9%増の14.00億円、経常利益が同31.4%増の14.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同31.0%増の9.50億円を見込んでいる。
《SI》
株探ニュース