バイオジェン<BIIB>が４日続落。アルツハイマー治験薬の開発で競合しているイーライリリィ<LLY>が本日、同社の抗体療法によるアルツハイマー治験薬「ドナネマブ」がＦＤＡから画期的治療薬の指定を受けたと発表したことが嫌気されている。イーライリリィは今年後半にも、迅速承認プログラムの下で、「ドナネマブ」の生物製剤承認申請を提出する予定だと語った。

一方、バイオジェンはきのう、日本のエーザイ<4523>と共同開発した「レカネマブ」について、ＦＤＡから画期的治療薬の指定を受けたと発表していた。レカネマブの臨床試験は現在、フェーズ３まで来ている。両社の薬としては２つ目で「アデュカヌマブ」は今月、既にＦＤＡに承認されている。

アルツハイマーの進行を遅らせる医薬品の開発競争が今後、激化して来そうな気配となっている。

（NY時間14:53）

バイオジェン<BIIB>　349.30（-22.60　-6.08%）

イーライリリィ<LLY>　234.28（+17.18　+7.91%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース