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アンジェス Research Memo(4):コロナ治療薬「AV-001」は前期第2相臨床試験の準備を北米で進める

特集
2021年9月7日 15時04分

■新型コロナウイルス感染症ワクチン及び治療薬の開発状況

2. 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬「AV-001」の開発状況

カナダのVasomuneと共同開発を進めている「AV-001」(Tie2受容体アゴニスト化合物)※は、中等度から重度の新型コロナウイルス感染症肺炎患者向け治療薬として開発を進めている。肺炎患者は、ウイルスの影響でTie2受容体の働きが抑制されることにより肺の血管機能が壊れ、肺胞に浸出液が入り込むことで肺炎を発症する。「AV-001」はTie2受容体の働きを活性化させる効果があり、これによって血管機能が正常化し、肺胞に浸出液が入り込まなくなることで、炎症を沈静化させるメカニズムとなる。急性肺炎による呼吸不全が新型コロナウイルス感染症患者の死亡原因の一つとなっており、「AV-001」の開発に成功すれば死亡率の低減につながるものと期待されている。

※アンジェス<4563>は2018年7月にVasomuneと、急性呼吸不全など血管の不全を原因とする疾患を対象とした医薬品の共同開発契約を締結した。具体的には、Vasomuneが創製した化合物「AV-001」(Tie2受容体アゴニスト化合物)について全世界を対象とした開発を共同で進め、開発費用と将来の収益を折半し、また、同社がVasomuneに対して、契約一時金及び開発の進捗に応じたマイルストーンを支払うというもの。同社はHGF遺伝子治療用製品の開発を通じて蓄積した血管領域の疾患に関する知見とノウハウを、今回の共同開発で生かしていく。

開発状況について見ると、米国で実施していた第1相臨床試験で、安全性と忍容性についての良好な結果が得られたことを2021年3月にVasomuneが発表しており、現在は米国とカナダで前期第2相臨床試験を開始すべく、FDAと協議を進めている段階にあり、近々にもIND申請を行う見通しとなっている。「AV-001」については、2020年8月に米国国防総省から「医療研究プログラム(PRMRP)」として280万ドルの助成金をVasomuneが獲得しているほか、2021年3月には、カナダ政府からも助成金を獲得したことを発表している。新型コロナウイルス感染症治療薬として開発期待の高いことが伺え、今後の開発動向が注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《AS》

提供:フィスコ

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