杏林製薬はカイ気配スタート、ノバルティスとKRP-M223に関するライセンス契約を締結
杏林製薬<4569>はカイ気配スタートとなっている。3日の取引終了後、自社創製化合物であるKRP-M223及びそのバックアップ化合物について、ノバルティス<NVS>とライセンス契約を締結したと発表したことが好感されている。
KRP-M223は、マスト細胞が関与する慢性特発性蕁麻疹などのアレルギー性疾患や炎症性疾患を対象としたMRGPRX2拮抗薬として期待される化合物。今回の契約締結により、杏林製薬はノバルティス社に対してKRP-M223の開発、製造、及び商業化に関する全世界での独占的な権利を供与することになり、これに伴いノバルティスから契約一時金5500万ドルを受領することになる。また、今後の開発、製造販売承認の取得、及び一定の正味売上高の達成により、マイルストンペイメントとして最大7億7750万ドル、更に正味売上高に応じた段階的ロイヤルティーを受け取る権利を有するとしている。なお、同件による25年3月期業績への影響は現在精査中としている。
株探ニュース