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ドリーム・アーツ Research Memo(9):M&Aも視野に入れた成長シナリオを検討(1)

特集
2025年3月25日 13時09分

■ドリーム・アーツ<4811>の中長期の成長戦略

同社は、今後の成長戦略として、主力製品「SmartDB」を成長ドライバーとして、その顧客基盤を拡充し、アップセル、クロスセルによってオーガニックな成長を図るほか、戦略パートナーを拡大し、「SmartDB」を扱える人材の創出を通じた成長をメインに掲げている。加えて、収益基盤が整ってきたこともあり、M&Aの案件も創出しながら成長を加速する方針だ。2025年に入ってM&Aの担当部署も立ち上げ、実務体制の構築に乗り出した。

1. 「SmartDB」の拡販(アップセル)

「SmartDB」の拡販としては、大企業の部門導入から利活用促進を図り、海外拠点、取引先、グループ企業へ拡大するとともに、中堅企業への展開も視野に入れている。同社のターゲットである1,000名以上の大企業4,161社に就業する従業員は1,485万人であるが、グループ企業や取引先も含めればターゲットはさらに拡大する。一方、「SmartDB」にはユーザー追加、バインダー(データベース)追加以外にも業務の複雑性に応じた課金オプションが用意されている。セキュリティオプション、タイムスタンプ、データ一括アップロード、業務ダッシュボード、検証環境などの多様な製品オプションもラインナップしている。また、他社SaaSとのAPI連携モジュールも投入しており、これらのオプションによってARPAの向上を図る。なお、他社SaaSとの連携としては「Microsoft365」「Amazon Business」「Adobe Sign」「クラウドサイン」など多数ある。

2024年9月にはグローバル展開する大企業の海外DX支援サービス「Global Connect」を「SmartDB」のオプションとして展開することをリリースした。具体的には、AI翻訳による20ヶ国語以上の言語対応が可能な「マルチLanguage」、申請書など「SmartDB」のフォームに入力されたテキストを自動翻訳する「AI翻訳ロボット」、GDPR(General Data Protection Regulationの略、EU一般データ保護規則)やCCPA(California Consumer Privacy Actの略、カリフォルニア州消費者プライバシー法)など各国の法対応に向けた規約同意を取集する「規制確認機能」、国内外を問わずユーザーのアクセス経路に応じたデータアクセス権限を規制する「マルチGATEセキュリティ」、24時間365日無停止のサービス提供を行う「無停止運用」の機能・オプションを備える。「マルチLanguage」は日・英・中国語を標準装備しており、その他言語を順次リリースする。「規制確認機能」は標準装備、「マルチGATEセキュリティ」はオプション機能としてリリース済みである。「マルチGATEセキュリティ」は、アクセス権限の条件に「IPアドレス」や「認証サービス」などの要素を設定可能とし従業員の勤務形態や勤務場所など利用シーンに連動したサービスへのアクセス制限が可能となる。既存顧客であり、全世界で5,000店舗以上(2024年2月時点)を運営する(株)大創産業からも、グローバル共通プラットフォームでの業務遂行を可能にする「Global Connect」に期待する声が寄せられており、今後大企業の全社利用に向けたアップセルが加速することが期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)

《HN》

提供:フィスコ

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