決算発表予定日 2024/06/14
4936東証P貸借
業種 化学

アクシージア 株価材料ニュース

982
+42
+4.47%
業績
(15:00)
PTS

(ー)
株価は20分ディレイ

アクシージア Research Memo(4):中国ECで「Douyin」経由売上が最大チャネルに躍り出る

特集
2023年10月10日 13時54分

■アクシージア<4936>の事業内容

1. 主要ブランドと製品

「AXXZIA」は目元製品を中心としたリテール向け主力ブランドで、「エッセンスシート」のヒーロープロダクツ化に成功した。美容液は「目元」に必要な美容成分をマルチに配合しており、シートを密着させることで集中した目元ケアができる。中国市場で定番製品となっており、「エッセンスシート」シリーズの累計販売数は500万個を突破している。2023年7月期通期の「AXXZIA」シリーズの売上高構成は34.1%となっている。

「AGtheory」は、「AGドリンク」をコアに化粧品と融合させた第2のリテール向け主力ブランドとなる。ヒーロープロダクツ化に成功した「AGドリンク」愛用者へ、同一コンセプトでの化粧品と融合させブランド化した。“抗糖化”を訴求してヒット商品となった「AGドリンク」は安定的に月1万本を出荷し、ARPU(1顧客当たりの平均売上金額)が高いことが特長である。2023年7月期通期の「AGtheory」シリーズの売上高構成は49.8%となっている。

美白訴求分野では、化粧品「サンスクリーン」、美容サプリメント「ホワイトアミノズ」及び同製品をリニューアルしたヴィーナスレシピ「ザ ホワイト ドリンク」を育成分野として位置付け、第3の主力ブランド化を目指している。2022年2月に発売した「ザ ホワイト ドリンク」が特に好調で、ヒーロープロダクツ化しつつある。2023年7月期通期の育成分野の売上高構成は11.8%と、存在感を増している。育成分野はバランス良く成長しており、美白訴求分野の売上構成の約90%を占める。

このほかサロン専売ブランド(プロフェッショナル分野)として、「Le Ciel de L’aube (ル シエル ド ローブ)」のほか、「アイテール」シリーズや「The B(ザ ビー)」などがある。サロン専売ブランドは創業以来の同社の強みかつ特長分野であり、高価格帯(平均単価10,000円以上)で販売される。その他の分野としては、ユイット・ラボラトリーズのスキンケア基礎化粧品「リスブラン」が、中・低価格帯(平均売価3,000円)のBtoCブランドとして販売されている。

2. 地域別・チャネル別の売上構成とその特長

同社の成長の原動力は中国市場、特に中国ECチャネルでの成功である。これは、2023年7月期通期の地域別・チャネル別売上構成のうち、中国ECが74.5%(8,454百万円)であることからも明らかである。次に売上構成が高いのが中国サロン向けで13.5%(1,530百万円)となる。顧客であるエステサロンは600店舗以上あり、堅調に成長している。

中国ECでは3大イベント※として「W11」「3.8」「618」があり、開催時期に大きな売上が発生するという特長がある。EC各社は大幅な値引きを行う場合が多く、消費者の購買意欲も高まり販売が急増する。一方、同社は他社と比較して値引き幅を低くしつつも、大きな売上を記録してきた。2023年6月に開催された「618」の売上高は前年比40%増と順調に推移したようだ。

※毎年11月11日に中国で行われる独身の日(シングルデー)を祝う中国最大のECセール「W11」、3月8日の「国際女性デー(International Women’s Day)」に合わせて行われる女性関連製品のECセール「3.8」、中国のECサイト「京東(JD.com)」による、毎年6月18日付近に開催されるECセール「618」のこと。

EC販売チャネルや販売促進においては、「Tmall」を中心としたトップダウン型と「Taobao(淘宝網)」(以下、Taobao)や「Douyin」などを活用したボトムアップ型の両面でのプロモーションにノウハウが蓄積されている。「Taobao」はアリババグループが運営する中国最大のマーケットプレイス型(CtoC)ECプラットフォームで、同社の売上高は2,369百万円(2023年7月期通期)である。「Tmall Global(国際天猫)」はアリババグループが運営するBtoC越境EC専門モールで、同社の売上高は2,206百万円(同)である。「Douyin」は有力な販売チャネル(インフルエンサーによるライブコマース、興味EC)として注目度が高く、同社の売上高は3,442百万円(同、前期は1,054百万円)と最大の販売チャネルに躍り出た。なお、同社では日本や欧米、東南アジアなど中国以下の地域への展開を積極的に進めており、事業ポートフォリオの分散・多様化を図りたい考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SO》

提供:フィスコ

株探ニュース

▶︎この銘柄を取引する

証券会社のアプリを起動して
この銘柄の取引画面へ移動します

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.
各証券会社のスマホアプリを起動できます。アプリのインストールがまだの場合は、以下からダウンロードしてください。
SBI証券 株 アプリ
閉じる