北興化が大幅反発、第3四半期累計決算は営業減益も6~8月は35%増益
北興化学工業<4992>が大幅反発している。8日の取引終了後に発表した第3四半期累計(19年12月~20年8月)連結決算が、売上高321億9900万円(前年同期比3.8%減)、営業利益26億3400万円(同3.5%減)、純利益22億9600万円(同0.5%減)と減収となったものの、6~8月期は35.4%営業増益となっており、これが好感されている。
農薬事業の国内販売で、流通在庫の影響や海外からの原材料の入荷遅れに伴う生産・出荷の遅れが生じ、販売が減少したことが響いた。ただ、ファインケミカル事業で高利益品目の構成比が上昇したことや、海外子会社の製造コストの低減を図ったことなどが奏功した。
なお、20年11月期通期業績予想は、売上高435億円(前期比3.6%増)、営業利益30億円(同3.4%増)、純利益28億5000万円(同1.1%増)の従来見通しを据え置いている。
株探ニュース