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本日の注目個別銘柄:アセンテック、ネオジャパン、荏原製など

材料
2024年9月12日 15時25分

<7011> 三菱重 1733.5 +90.5

大幅反発。CFOインタビュー報道が伝わっており、買い材料にもつながっているようだ。25年3月期受注高については、期初予想の5.8兆円より上にいくと期待していると述べており、6兆円台になる可能性なども指摘されている。投資家の注目度が高いガスタービンや防衛関連などの事業が好調のようだ。また、M&Aなどで大きな資金ニーズがあっても、負債調達の余力はあると財務体質の強さなども強調しているようだ。

<5411> JFE 1853.5 +19.5

反発。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に、目標株価も2900円から2300円に引き下げた。内外鋼材需要の減速傾向、中国発の鋼材市況下落が続いており、下期の需要回復や海外グループ会社の改善を前提とする同社の業績見通し下振れと減配のリスクは高まっていると分析。当面は世界的な鉄鋼需給の改善を待つスタンスが必要と指摘しているようだ。ただ、全般高に連れて総じて堅調に。

<4026> 神島化学工業 1880 +180

急伸。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は6.5億円で前年同期比56.5%増となっている。据え置きの上半期計画は11.3億円で同25.9%増であり、想定以上の好進捗と評価されているもよう。マグネシウムやセラミックスなどの化成品事業が2ケタ増収増益となり、建材事業も住宅・非住宅分野がそれぞれ売上増、値上げ効果なども加わって大幅増益となっている。

<6361> 荏原製 1902.5 +196

急伸。160億円を投じて水素専用ポンプの試験施設を建設すると報じられている。顧客の需要に応じて流量や圧力などを調整したポンプの開発・試験を担える体制を整え、水素の輸出入や発電所への供給に向けた商用化を急ぐとされている。施設の一部は2025年後半に稼働、竣工は26年6月を見込んでいるもよう。水素専用ポンプに特化した試験施設は世界初とみられており、今後の展開への期待が高まる形となっているようだ。

<3038> 神戸物産 4287 -64

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表。5-7月期営業利益は89億円で前年同期比2.5%減となり、上半期の同25.4%増から減益に転じており、コンセンサスも5億円程度下回った。通期計画の310億円、前期比0.9%増は据え置き、上振れ可能性は依然高いとみられるが、コンセンサスのやや下振れにはつながっているようだ。なお、足元での円高反転のプラス影響は25年10月期以降に本格化とみられている。

<3565> アセンテック 600 +76

急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は2.4億円、前年同期単独比22.8%減となり、従来予想の3.6億円を下振れた。通期予想も7.5億円から7.2億円に下方修正した。円安などによるコスト増の影響を受けているもよう。ただ、会社側が重要視するとしている経常利益は、為替差益2.3億円を営業外に計上していることで、上半期は上振れ着地、通期予想は8.5億円から9.5億円に上方修正した。

<3921> ネオジャパン 1900 +206

急伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は8.5億円で前年同期比40.8%増となり、第1四半期実績の同11.0%増から増益率が拡大した。通期予想の16.1億円、前期比23.8%増は据え置いた。ソフトウエア事業が期初計画を上回り順調に推移し、システム開発サービス事業も第3四半期以降は復調する見込み。足元での収益拡大ペースの早まりを映し、業績上振れへの期待が高まる格好となったようだ。

<7013> IHI 6730 +631

急伸。大和証券では投資判断を「3」から「1」に2段階格上げ、目標株価も4400円から8000円にまで引き上げている。民間航空機エンジンのスペアパーツ事業が想定以上のペースで回復、営業利益率が推定50-60%と高いことで、全社利益の大きな牽引役となる見込みとしている。利益積み上げによる今後の財務体質改善も期待と評価。海外航空機エンジン関連企業との対比で、株価の割安感は大きいと判断しているようだ。

<5032> ANYCOLOR 2397 +142

大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は27.2億円で前年同期比32.8%減となり、据え置きの上半期計画71億円、同9.5%増に対し低調な進捗と受けとめられた。一方、配当方針の変更を発表し、これまでの自己株式取得を中心とする株主還元から、継続的かつ安定的な利益創出が可能であることなどを勘案して、配当を開始することが適切と判断している。25年4月期は年間配当65円を実施する計画と。

<6857> アドバンテス 6293 +530

大幅反発。同社をはじめ、本日は主力の半導体関連株が一斉高の展開になった。前日の米国株式市場はCPI発表を受け、売り先行後に大きく切り返す展開に。加えて、米国の大幅利下げ観測が後退したことで、今後の一段の円高進行懸念なども低下し、国内主力大型株の支援材料につながった。とりわけ、米国ではエヌビディアが8%超の上昇となり、SOX指数も4.9%高、半導体関連株への関心が高まる状況に。

《ST》

提供:フィスコ

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