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明日の株式相場に向けて=テスラ効果で甦る低PBR株を追跡

市況
2023年7月18日 17時00分

3連休明けとなった18日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比102円高の3万2493円と反発。レンジ的にはそれほど大きくなかったが、日経平均は300円以上上昇する場面もあれば、マイナス圏に沈む場面もあり、終日にわたって上下に方向感なく彷徨する展開となった。

怒涛の外国人買いを背景に、4月から6月中旬にかけて急勾配の斜面を駆け上がるように上値を追った日経平均だが、6月にターニングポイントを迎えた。6月下旬に3万3700円台で上げ足が止まり、ここまでの上昇相場の余熱で6月下旬から7月初旬にかけて戻りを試したものの上値の重さが改めて露呈した。7月3日の3万3700円台で戻りいっぱいとなり、その後は調整色を強めた。市場では「ダブルトップ形成」とかまびすしく、3万3000円大台ラインを横に走る25日移動平均線を下放れたことで、警戒感は排除できないものとなっている。ただ、ここまでの日本株の一本調子の上昇トレンドは反動があってしかるべきもので、そのタイミングが遅かれ早かれ訪れることは誰もが共通認識として持っていた。永久に上がり続ける相場は存在しない。しかし、いったん立ち止まったからといって、それは大勢トレンドの転換を意味するものでもない。したがって、ここで日経平均がひと息ついたところで、ダブルトップ形成と騒ぎ立てるのは気が早い。

問題はここでの踊り場形成の先にある階段が上下どちらに向かっているかということ。中国の景気動向なども絡み合い強弱観の分かれるところだが、やはりカギは米国株の動向と円相場の動きが握っているといえそうだ。米国では7月FOMCで利上げが濃厚視されながら、これで最後の利上げとなることもかなりの確からしさで織り込むという、相当先まで見透かした状態にある。矛盾はしないまでも何か間違ったピースが嵌め込まれているような違和感を覚える局面だ。また、日銀のイールドカーブ・コントロールの解除は時間の問題と思われるが、植田日銀総裁の言動を見る限り今月の金融政策決定会合で実行に移す可能性は、現実問題高いとは言えない。であれば為替の円高進行も少々気が早いような印象がある。

いずれにしても、今月下旬の日米欧の金融政策決定会合では、各国中央銀行総裁の記者会見の方がより注目度が高い。会見は26日にパウエルFRB議長、27日にラガルドECB総裁、そして28日に植田日銀総裁の順番で行われる。

個別銘柄では決算発表の本格化を前に、好決算が期待される銘柄が優位に見えるが、これもまた難しい問題で、決算期待であらかじめ買われた銘柄については、決算内容が良くても発表直後から材料出尽くしで売られるケースも多く、ここは需給バランスにも目を配る必要がある。この需給が何よりも曲者で、結果に対する反応が容易には見極めづらく、決算プレーに参加すること自体、あまり得がないと考えておいた方がよい。長期保有を決めている銘柄を除いて決算跨ぎの銘柄は基本持たない方が賢明ということになる。

個別のテーマ買いでは、最近はノーマーク状態だった電気自動車(EV)関連に着目してみたい。米テスラ<TSLA>の決算をあすに控えるが、販売台数の急増で株価も目覚ましい戻りをみせているだけに、その内容が注目される。これに先立って15日の株探トップ特集でEV関連の有望株がピックアップされているが、ここで紹介されている以外の関連銘柄としてはユニバンス<7254>、ヨロズ<7294>、フコク<5185>自動車部品3銘柄に着目。このほかEV向けアルミ供給で商機を捉えている三協立山<5932>の押し目買いも有効と思われる。これらの銘柄の共通項としては低PBRが際立っていること。各社ともEVという超成長市場との接点を持ち、経営戦略的にも本腰を入れている一方で、PBR1倍を大きく下回る土中に埋もれた銘柄であるというギャップが意外性を醸し出している。

あすのスケジュールでは、1年物国庫短期証券の入札が午前中に行われる。また、午後取引終了後に6月の訪日外国人客数が発表される。海外では6月の英消費者物価指数(CPI)、6月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、6月の米住宅着工件数など。また、米国主要企業の決算発表ではネットフリックス<NFLX>、ゴールドマン・サックス<GS>、テスラ<TSLA>、IBM<IBM>などが予定されている。なお、マレーシア、インドネシア市場は休場。(銀)

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年07月18日 18時14分

株探ニュース

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