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エリッツホールディングス:基幹システムと強い仲介力を生かす不動産関連銘柄

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2024年7月9日 13時30分

エリッツホールディングス<5533>は、不動産仲介事業、不動産管理事業、居住者サポート事業を営む。

24年9月期上期時点の売上高構成は不動産仲介事業が49.4%、不動産管理事業が38.2%、居住者サポート事業12.4%となっている。同社は、近畿2府3県で64店舗展開しており、各種情報、新規仲介顧客、既存顧客などが蓄積された各種顧客データを活用した基幹システムで入居募集・契約仲介に係る業務を効率化・標準化している。また、管理物件の自社部屋付け率は約90%、全仲介件数に占める管理物件の仲介件数は約20%と、管理物件が今後相当数増えても高水準の入居率が維持可能な体制が構築されている。

24年9月期上期時点の売上高は2,911百万円(前年同期比2.1%増)、営業利益は485百万円(同14.6%減)で着地した。順調な店舗展開や管理戸数増加により、コア事業の売上は順調に伸長している。営業利益は人材への先行投資により減益となったが、不動産仲介事業・不動産管理事業は想定通り、居住者サポート事業は想定以上の伸びとなった。通期の売上高は5,705百万円(前期比2.6%増)、営業利益は974百万円(同3.8%減)を見込んでいる。今期は減益となるが、前期に特需があったためであり、基本的には増収増益基調を継続している。

同社は、他社とは異なり不動産管理・仲介ともにバランス良く強い。また、管理戸数が拡大する中、入居率は約95%の水準を維持しており、自社管理物件の入居者のうち約9割は株式会社エリッツの仲介となっている。そのほか、中期経営計画を開示しており、25年9月期に売上高61億円(24年9月期計画比6.9%増)、営業利益11.6億円(同19.1%増)、26年9月期に売上高65.5億円(25年9月期計画比7.4%増)、営業利益13.6億円(同17.2%増)を見込み、法人営業で関東圏進出も想定している。

今後、奈良や大阪、兵庫に店舗展開を図り、強い仲介力を生かして新規顧客を開拓していく。新規開拓が奏功して管理物件も増加していくと、利益率の高い居住者サポートの売上拡大にもつながり、不動産を軸に3つのセグメントが双方に影響し合ってシナジー効果が創出されていく。そのほか、京都ではシェアサイクル事業を展開し、海外にも事業拡大を図っており、これらの売上も業績拡大につながってくると今後もさらなる成長が続く可能性がある。

《NH》

提供:フィスコ

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