大平金の上値追い鮮明、ニッケル市況高騰追い風に業績増額と株価指標の割安さが際立つ
大平洋金属<5541>が上値追い鮮明、きょうで7連騰と上げ足に弾みがついている。日本製鉄系の合金大手でフェロニッケル製錬では世界屈指の実力を有する。年明けからニッケル市況の上昇が際立っているが、ニッケルは電気自動車(EV)用電池材料に使用されており、EV市場の拡大に合わせて需要が増勢基調にあるほか、世界的なインフレモードで投機資金が同市況に流れ込んでいるという背景もある。同社の業績はニッケル価格高騰により収益性が高まっており、22年3月期経常利益は期中3度にわたる上方修正を行っている。直近では1月末に従来予想の43億2100万円から99億1300万円(前期比3倍)に大幅増額し脚光を浴びた。注目されるのは株価指標面の割安さだ。依然としてPER6倍台、PBR0.8倍近辺、配当利回り4.3%台で水準訂正余地の大きさを見込んだ買いが続いている。
株探ニュース